鬼子母神

今日は敬老の日です。

私は、90歳を過ぎた長生きの両親が、揃って、二人で過ごしている
新宿の家を訪ねて、親孝行の真似事をします。

さすがに衰えてきましたが、
ふたりとも、まだ、頭がはっきりしているのが何よりです。

時々聞く話ですが、明治生まれは強いといいます。

私の両親は大正生まれでしたが、カミさんの母は明治生まれでした。

4年前の1月に、98歳で亡くなりましたが、最後まで意識はしっかり
し、、カミさんが看取りました。

人が、大往生ですね。というのに、何気なく頷いた私に

カミさんは、怒っていました。

『親が死ぬというのは、特別なことなのよ』
私も、自分の身に振り返れば、
それはそうだと思います。

私が忘れられない話に、鬼子母神の話があります。

「お釈迦様が、インドの各地を教えを広めに歩いているとき
 ある街に入ると、

 そこに一人の狂女がいました。

 生まれて間もない我が子が病気で死んでしまい
 あまりの悲しさに、気が狂ってしまった彼女は
 干からびて骸骨のようになった我が子を離そうとせず
 抱きかかえたまま、あてもなく彷徨っています。

 我が子は病気なのだ、誰かのしてくれる人がいる

 町の人は、あまりの悲惨にどうすることもできず

 お釈迦様に、あの狂女を何とかしてくれないか
 と頼んだのです。

 お釈迦様の前に連れて来られた彼女の赤ん坊を
 キリストなら奇跡で生きかえらせるのかもしれません

 なんとか、この子を助けて下さい

 と泣いてすがる狂女に

 「助けてあげよう。
  ただしそれには薬がいる
  その薬は、けしの実が三粒あればできる
  どこかでもらっておいで、薬をつくってあげよう・・
  ただし、そのケシ粒をくれる家は
  死人のでたことのない家でなければならない。」

 狂女は、喜んで、街を駆けまわります。

 「ケシ粒を分けてください・・
  この家では、死人が出たことはありませんよね・・」
 「いいや、4年前母がなくなりました」
  ・・・
 「いいえ、10年前弟が」
 「8年前に、おばが」
 「6年前に父をなくしました・・」

 何件訪ねても、死人が出たことのないい家は見つかりません

 何日か歩いていえいえいを訪ね・・
 有るとき、狂女は気づきます。

 死なない人はいないのだ

 正気に戻った、彼女はお釈迦様のもとに戻り
 お釈迦様の弟子となり

 やがて、お釈迦様を守る神様の一人となり
 子供を守る神様
 鬼子母神となるのです

 私もあなたも例外ではありえません。

 いずれはその時が来る事を考え

 生きた証となるような
 意味有る なにか をこの世にのこせるよう

 人生をおくりたいものです。

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