論語と算盤…模倣時代に別れよ

世界観

なんでもかんでも、舶来品が優秀で、内地品を卑下する理由はない。

維新から半世紀、東洋の盟主、世界の一等国を任ずる今日の日本国。
いつまで欧米心酔の夢を見ているのか。

有無相通ずとは、数千年前から道破された経済上の原則。
我が国に適するものを作り、適せないものを仕入れる。

これが当たり前だから、おおいに国産品を活用すべしと、国産品督励会をつくったが、一方日本品使用の機運が動いたのを奇貨として、詰まらぬものを粗製乱造し、忠良なる国民を欺瞞し、一時の私腹を肥やさんとする商売人もあろう。

いかに世界にも通用する内地品を育てるかが大切だ。

渋沢がこの文章を書いたのは明治維新から50年、大正初期のことでしょう。今や、それから100年以上たっています。

国産品の方が優れているという時期が確かにありましたが、もの考え方や、制度などはどうかというと、第二次大戦以降、製品を早く安く作ることは欧米に追い付き追い越したかもしれませんが、考え方はむしろ、欧米以上に欧米化しているように思われます。

欧米化とは、つまり、物質がすべて、機械的な効率追求です。

私がこの「論語と算盤」を長々と披露するのは、経済と(物質)道徳(精神)の調和ということを、渋沢が生涯を通じる、信念として説いていると思っているからです・・

最近驚いたのはプレジデントの最新号で、マルクス・ガブリエルが「倫理資本主義」という主張をしています・・

あまり気にしていなかった哲学者ですが、今後注目しようと思います。

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