機械は人間が自分の欲望を効率よく達成するために人間原理で作り出したものです。
そしてそれは、人間のもので、自然のものではありません。
デカルトニュートンの世界観は、人間の「精神」と「肉体」を分離しました。
人間の肉体を含め、機械は管理しなければ動かすことができません。
機械は、自分で自分を直せません。機械の部品は変わりません。機械部品が故障すれば
その部品だけを取り替えればすみます。
取替のきくものは、すり減るまで使い切るのが合理的です。
その結果、現代社会では機械化が進み、人間が使い捨てられるようになっています。
物質的欲望は限りがないので、すべての人の物質的欲望を満たすことはできません。
資源は有限だからです。すべての人民ががそれを求めれば闘いはやみません。
SDGsで求められている、人類の諸問題は煎じ詰めれば、ここに集約すると思います。
複雑系の科学は、機械の科学ではなく、生命、自然の科学です。
要素還元主義(デカルトニュートンパタダイム)では解決できない問題を、物理学、経済学、社会学、生物学など、学際的に取り扱う新しい科学です。
生命はそれ単独では存在しません。親がいなければならない。餌がなければならない。
個体としての生命も神秘的ですが、生命の連なる生態系、生態系のつながる地球(ガイア)
そしてそれが、悠久の過去、最初の生命から私達まで、生きてつながっているのです。
また、離れていて、接触がなくとも響き合うような、生命には「相互引き込み現象」と呼ばれる不思議な現象があります。
バラバラに動く心臓細胞や、明滅するホタルなどが、同期していくのです。
この現象は、一つ一つの細胞が固有の振動を維持しようとする力と、全体が同調しようとする働きの拮抗から生まれます。
これはf分の1のゆらぎと呼ばれています。木の年輪はf分の1の時間的なゆらぎが空間的に残っています。
ゆらぎという不規則なリズムが、対流という動的秩序を生み出します。
自己組織化は成長や、自然治癒などに発揮されます。
東洋では自然は自ら秩序を作る能力を持っているので、その機能を活かすのが人間の仕事という考え方なのです。


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