ウイリアム・グラッサー(1925-2013)もまた、
フランクルと同様、フロイトの精神分析を学びました。
セリグマンや、フランクルほどではありませんが、
アメリカでは大変有名で特に、教育界に大きな影響を与えています。
彼の理論の構築のきっかけは、
現場での強烈な、カウンセリング体験でした
彼がカウンセリングを始めた頃は、ベトナム戦争の最中であり
悲惨な戦場で精神に異常をきたした兵士たちが次々と帰国し
彼らを癒すことは、最重要の課題でした。
その頃のカウンセリング手法は、フロイトの理論に従っていました。
人間の基本的欲求は、SEXと暴力であり
幼児に対し、社会生活に必要な、躾としての、抑圧が働き
その頃の感情的抑圧が、後の精神異常の原因となる。
科学的に治療するため
医師は客観的に患者と距離をとり
患者の過去と感情を遡り
過去の傷を発見し
その傷を癒すことにより治療する・・・
ところが、兵士たちは少しも回復しないのです。
困り抜いたグラッサーは、自分の思う通りに治療しました。
患者に親しく話しかけ、人間関係を作り
現在と、行動に焦点をしぼり
現在適切な行動をとっていると思うかと
本人自身に問いかけ評価させ
少しはましなことをやってみないかと
ともに計画を立て
実行を約束し
成果を確認する
普通の人の問題解決のようですが
実は、フロイトのカウンセリングの真逆なのです。
患者と距離を置く‐親しくなる
過去に遡る‐現在を問題にする
感情の原因を探る‐行動の妥当性を問題にする
自己判断を求めない‐自己評価を大切にする
お分かりの通り、彼の手法は劇的な効果を上げました。
わずか一ヶ月で、80%の兵士が退院したのです。
この手法を日本に紹介し、今日まで、支えてきたのが
青木社長のアチーブメント社です
私は、アチーブメント社が創立当時
グラッサー博士が来日講演をされたので直接お目にかかっています。
またこの「現実療法」は
異常者だけでなく、健常者がより強くなるための
マネジメントに活用できると考え
アチーブメントのスタッフとして
大手損保会社で、人事部対象のセミナーを行いました。
ただし、正当な教育をアメリカで、受けていなかった上に
自己流の解釈が多かったようで
日本現実療法協会の柿谷先生からは
「武田さんのは独特だから・・」
と言われ、正統派にはなりませんでした。
実は、フロイトの手法との比較をするのは私だけです。
グラッサー博士は、自分の手法が効果を上げるのは体験しましたが
それが何故、うまくいのか、わかりませんでした。
そこで、この効果を科学的に説明できる理論を探しました。
それがチョイスセオリー
「選択理論」と呼ばれるものです。
これも、普通に教わると、難しいと思います。
そこで、圧縮武田解釈を次回送ります。

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