普通、営業マン教育というと、まず伝える内容・・つまり話す内容でしょう。語るべき内容、どうしても伝えたい内容がなければ、そもそも営業の必要がありません。
しかし、聞く気のない人にとって、一方的に商品の自慢話を聞かされるのは苦痛でしかありません。
まず、身につけるべきなのは、「聞き上手」ということだと思います。
人は誰でも、聞くより話すほうが好きです。
特に、自分が成し遂げた偉業について、誰かに聞いてもらい、褒めてもらうのは大好きです。
そして、人間の95%は、自分は孤独だと思っています。
自分のことを本当に理解してくれる人は、妻も、子供も、親も兄弟も、親友も誰もいない、誰も分かってくれないと思っています。
だから、この人は、本当に分かってくれる人かもしれない、と思えば深く信頼するのです。
「士は己を知るもののために死す」というのです。
なぜでしょうか?
仏教では、人間の自我のことを、末那識(まなしき)といいます。
末那識は、自分は世界から「独立して存在している」と、思っています。当然、孤独です。
デカルトは本当に信じることのできるものを探すため、全てを疑う事から始めました。自分が現実だと信じている、この町も人も、山も川も、人々も・・。全て、夢かもしれない・・。ただその全てを疑っている自分がいることは、疑えない・・。
これが、我思う故に我あり・・という西洋近代哲学の出発点なのです。
当然、近代的な自我というのは、「孤独」なのです。
95%の人は自分は孤独だと思い、分ってくれる人を求めています。
だから、我々は、分かって上げる側になれば良いのです。


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