前回の続き、ジェイソン・ヒッケルの提案です。
2広告を減らす
1920年代まで、必要性を知らせるだけ、
満たされれば満足します。
フロイトの甥エドワーズ・バーネイズの広告理論です。
心理操作による販売、不安の種を巻き
不安を解消するものとしての商品、
現実の必要を遥かに超えます。
欲しくないもの、不必要なものを売る。
インターネットの時代の巧妙化。
ブラウザのクッキー、
ソーシャルメディアのプロフイールなどを使い、
ビック・データにより
その時の心理状態に合わせた広告さえ、見せることができます。
グーグルやフェイスブックの収益は
すべて広告に頼っています。
世界の広告費用は、
2010年4000億ドルから、
2019年5600億ドルに増えています。
認知的陳腐化(時代遅れと思わせること)は、
ある種の洗脳により無駄な消費を煽ります。
3所有権から使用権へ
1台の機械を10家族で共有製品の需要は10分の1
4食品廃棄を終わらせる
毎年世界で生産される食品の50%、
約20億トンが廃棄されます。
農家で捨てる、スーパーは賞味期間まとめ買いをすすめ、
家庭は30−50%を捨てます。
食品廃棄をやめれば農地を、
最大24億ヘクタール、野生動物のために使えます。
5生態系を破壊する産業を縮小する
世界の農地の60%近くが
牧草地として牛肉を生産するために使われています。
しかし、牛肉は人間の消費カロリーの2%でしかありません。
これを大豆や鶏などに置き換えることができると、
およそ1000万平方マイルの土地が開放されます。
これは、アメリカ、カナダ、中国をあわせた面積になります。
これ以外にも縮小すべき産業は多くあります。
仕事を本当に人間に必要な仕事にシフトすること。
介護、エッセンシャル・サービス、
地産地消の農業、劣化した生態系の再生、
インフラの整備、クリーンエネルギーのインフラづくりなど・・
労働時間は少ないほど生活満足度と健康状態が改善しました。
賃金格差を減らすこと。
1965年CEOと一般社員20倍、現在平均300倍以上です。
マクドナルドは3000倍です。
もし、法律で、役員の給与と従業員の給与の差が
10倍を超えてはならないと決めれば、
直ちに従業員の給与を上げるはずです。
富裕層は余っている資金を貸し出しに当てます。
家や車を借りたものは借金を金利つきで返済します。
貧富の差はますます拡大していきます。
公共財は社会のもの、企業から社会(コモンズ)に戻す。
住宅、医療、教育、インターネット、公共交通、
エネルギーと水、ユニバーサルベーシックサービスは
無償でまかなえます。
希少性を減らすことにより、
成長への強迫観念から開放されます。
私有財産を減らし公共財産を増やします。
交換価値を減らし使用価値を増やします。
債務を帳消しにします。
ローンは複利で指数的に拡大します。成長するか破綻か?
複利はフィクションにすぎません。
フィクションの長所は変更できることです。
1生態系が再生できる量を超えて採取してはならない。
2生態系が吸収できる量を超えて廃棄してはならない。
以上がヒッケル氏の具体的な提案ですが、
これらはかつての日本が
行ってきたことではないかと思います。
法隆寺の柱は1000年の杉の古木を使っていますが、
1000年の寿命を保っています。
法隆寺を建てたときに杉の苗を植えていれば、
千年の杉に育っていたことでしょう。
和紙の材料は、楮などの一年草で、借り入れて1年で育ちます。
皇室は1000年を超えて王朝を保ち、
その仕事は八百万の神に豊作を祈ることであり、
アニミズムを今日迄続けているとも言えるでしょう。
もう一度世界のために
日本文化の良さを見直したいものです。
次週、また論語と算盤に戻ります。

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