483 論語と算盤 part27 親切らしき不親切

世の中には、邪悪な人間が、世の中で成功し、
真面目で一生懸命、人のために尽くそうとする善人が、
かえって人生の落伍者となるという例がいくらもあります。

この矛盾を研究するのは、なかなか興味のある問題だ・・
と渋沢は言います。

そしてその結論として、
苗を育てるのには、水の加減、肥料の加減、
草取りをするなどしなければなりません。

苗を引き抜いて、無理矢理引っ張って、伸ばそうとしても
無駄どころか、苗が死んでしまいます。

つまり、目的は正しくとも、手段を間違えれば、
結果は悲惨なものになります。

心の善悪より、行為の善悪の方がわかりやすいので、
内心の悪人でも世の中の評価を得るのだといいます。

さて、世の中にトランプのような人、
プーチンのような人がいます。
彼らは世界を代表する国家の大統領になりました。
選挙で選ばれたのだから、大衆の支持を得たのです。

ヒトラーも選挙で選ばれたことを考えると
人の評価というのは、一筋縄ではいかないようです。
自分の身近な問題というより、人間というもの、
指導者というものについて考える必要がある気がします。

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