論語と算盤 part 25 習慣の感染力と伝播力

渋沢によれば、

習慣は、平素の所作が重なりて固有性となるもので、
些細なこととして軽んずるが、
一生の間の影響は大きい。

それだけでなく、例えば言葉遣いや、
日常の行動などは、感染、伝播するとして、
「ハイカラ」とか「成金」とかいう言葉を例にあげています。
ふと思うと、
私は営業のトレーニングでよく、
基礎と応用という話をします。
この基礎の部分というのは、
習慣と関係するのではないかと思います。
基礎というのは、野球で言えば、
キャッチボールとか素振りとかいう
基本動作で、単調な繰り返しになります。
応用というのは、実際のゲームをすることで、
子供でも三角ベースとかを楽しく遊ぶことができます。

しかし、その楽しい遊びでも、
その人が身につけた、基礎力の範囲でしか行えません。
普通の人は、始球式で、ボールを投げ、
ノーバウンドで、投げられれば大喝采を得ますが、
そのスピードは多分50キロくらいでしょう。

大谷投手の投げる、160キロに比べれば、
ハエが止まるように見えます。

それが基礎力の差なのです。
相撲の世界で、若貴兄弟の父は
大関止まりでしたが、人気がありました。

その兄、初代若乃花は、小兵でしたが、実に強かったです。
土俵に足が生えているようだと言われていましたが、
その強さの秘密は、子供の頃から船を漕いで、
足腰が自然に鍛えられたからだといいます。
この「自然に」というのが習慣でしょう。
この習慣というのは、
からだのことだけでないことは、言うまでもありません。
心も一定のメカニズムで動きます。

この心の動かし方もまた、日常の習慣なかで、
強くも弱くもなるのではないでしょうか。
来週は、人が人に影響力を与える、
無意識の基本をおさらいしょうと思います。

コメント