渋沢によれば、
習慣は、平素の所作が重なりて固有性となるもので、
些細なこととして軽んずるが、
一生の間の影響は大きい。
それだけでなく、例えば言葉遣いや、
日常の行動などは、感染、伝播するとして、
「ハイカラ」とか「成金」とかいう言葉を例にあげています。
ふと思うと、
私は営業のトレーニングでよく、
基礎と応用という話をします。
この基礎の部分というのは、
習慣と関係するのではないかと思います。
基礎というのは、野球で言えば、
キャッチボールとか素振りとかいう
基本動作で、単調な繰り返しになります。
応用というのは、実際のゲームをすることで、
子供でも三角ベースとかを楽しく遊ぶことができます。
しかし、その楽しい遊びでも、
その人が身につけた、基礎力の範囲でしか行えません。
普通の人は、始球式で、ボールを投げ、
ノーバウンドで、投げられれば大喝采を得ますが、
そのスピードは多分50キロくらいでしょう。
大谷投手の投げる、160キロに比べれば、
ハエが止まるように見えます。
それが基礎力の差なのです。
相撲の世界で、若貴兄弟の父は
大関止まりでしたが、人気がありました。
その兄、初代若乃花は、小兵でしたが、実に強かったです。
土俵に足が生えているようだと言われていましたが、
その強さの秘密は、子供の頃から船を漕いで、
足腰が自然に鍛えられたからだといいます。
この「自然に」というのが習慣でしょう。
この習慣というのは、
からだのことだけでないことは、言うまでもありません。
心も一定のメカニズムで動きます。
この心の動かし方もまた、日常の習慣なかで、
強くも弱くもなるのではないでしょうか。
来週は、人が人に影響力を与える、
無意識の基本をおさらいしょうと思います。

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