論語と算盤 part18 君子の争いたれ

渋沢は言います。

 あまりにも円満で、何事も決して争わないというのは
 必ずしも良くない
 70才を過ぎた今でも、
 自分の信念を覆そうという人があらわれれば、
 断固として戦う。

 33才、大蔵省総務局長だった頃、
 西洋式の簿記法を採用し
 当時出納局長はこれに反対、
 総務局長室に押しかけ
 ついには殴りかかってきた。

 身をかわした上で、
 一喝、「控えよ、ここは大蔵省、
     国の財政国政を預かる場
     匹夫馬丁のようなことをなさるな」
 事なきを得るが、自分にはそれ以上
 彼を責める気はなかったが、
 省内で問題になり、ついに、退職された。
 今思っても気の毒に思う・・
君子の争いとは、何でしょうか。
匹夫馬丁の野蛮場争いとは何でしょうか。
どう違うのでしょうか・・

君子には主義主張、
社会はこうあるべき、
人はこうあるべきという信念があります。
君子の争いは、一時の感情的なものではなく、
信念によるものです。
自分の信念を相手が受け入れない場合、
暴力、権力、によって相手を黙らせます。

というのは、
議論では勝てないことを認めたときなのです。
しかし、人としてこうあるべし、
という信念のない人は、
目先の損得に振り回され、
自分の考えに自身がないので、
常に人の意見に左右されるのです。

自分の信念を養う・・渋沢の場合それが論語であり、儒教でした。

コメント