このところ、毎日
ウクライナのニュースがマスコミを満たしています。
日本のマスコミは、
見事なぐらい歩調をあわせます。
ウクライナという国は遥か彼方ですが、
地政学的にはロシアとウクライナ
中国と台湾という関係に似ています。
1991年、日本ではバブルが崩壊し、
世界ではソ連が崩壊しました。
それ以前の世界秩序は、
自由主義対、共産主義という、
人工的な人間の作り上げた架空の理想に、
それぞれの地域利益を重ね合わせた、
理念による、バランスでした。
日本は、アメリカの自由主義に与し、
アメリカの核兵器の影で
国防予算を最低限にし、
経済成長に専念してきました。
ソ連の崩壊は、
理念による力関係の枠組みがなくなることを意味しました。
その後の30年。
中国は大発展しました。
一党独裁の共産党支配のままですが、
そこには、共産主義の理想、格差をなくし、
私有財産を否定し、能力に応じて働き
必要に応じて生活をするという世界観はありません。
そこにあるのは、むき出しの国家利益、
中華帝国の復活です。
アメリカは世界の警察官であることをやめ、
自国の利益を優先しようと模索しています。
世界は、主義や理想ではなく、
それぞれの、文化、民族の歴史と主張を軸にして、
微妙な関係を構築しているのです。
今回のウクライナに対するロシアの侵攻は、
我々から見ると唐突ですが
ウクライナにとっては、以前から予想された驚異であり、
ロシアにとっては歴史の必然でもあったのでしょう。
そのように考えていくと、
我々日本人は、アメリカの言う通りしていれば良い
という状況ではないはずです。
事実1992年から
毎年発行されるアメリカの年次改革要望書は、
日本の政治構造に大きな影響を与え、各種の法律を作り、
日本をアメリカ化して、
日本の成長を止めているように思えるのです。
このままですと、日本は
東洋の片隅の、小さな国となるでしょう。
現在の世界は人工の主義主張ではなく、
それぞれの文化を基軸にしているのです。
ロシアに、ドストエフスキーや、トルストイがあるように・・
ドイツに、ゲーテや、ベートーベンがあるように・・
イギリスに、シェイクスピアのあるように・・
日本にも、世界に誇る文化があります。
日本はかつて中国、韓国から学び、
明治期には、フランス、ドイツ、イギリスから学び
大戦後はアメリカから学びました。
これらを取り入れ、取捨選択精錬し、
世界の良きものの凝縮ともいうべき
日本文化を作ってきました。
アメリカの影と、いうのは通用しないというとき
中国の、台湾侵攻というのが可能性を増すとき、
我々は自国の
アイデンテティを考え直す時期だと思います。

コメント