グレートブックスは、
ブリタニカの3大出版物の一つでした。
シカゴ大学総長、ロバートメイナードハッチンスと、
シカゴ哲学研究所、モーティマー・J・アドラーにより選ばれた、
西洋の名著、およそ200編のアンソロジーで、全54巻。
その第一巻はハッチンスによる
出版の趣旨を書いたもので
「偉大なる会話」となづけられ、
この一巻だけ、岩波書店より日本語訳が出ています。
偶然神保町の古本屋でこの本を見つけた私は、
その表題から、会話の本かと思い、
たった100円だったので、
英語教材をセールスする参考になるかと、
軽い気持ちで読み出しました。
驚いたことに、それは、
世界平和のために書かれたものでした。
そして読み終えた私は、
ブリタニカの一員であることに誇りを持ち、
その上で、東洋のグレートブックスを
編纂出版することを、使命と考えるようになりました。
出版の趣旨の、基本的な考え方はこのようなものです。
共同体の存在は、意思の疎通を前提としている。
意思の疎通のためには、共通の教養が必要である。
人間は教育により人間となる。
もし、何か共通のプログラムが不可能であり、
すべての人が受けるべき教育が存在しない
というなら、我々は、コミュニテイ(共同社会)
というものの成立も不可能だということを
認めなければならなりません。
人類文明は、偉大な先人の
知恵と知識の積み重ねで築かれました。
現代人は、その積み重ねを継承しなければ
現代人たる資格がありません。
文明とは共通の理想を追求することです。
ハッチンス博士はシカゴ大学の総長で、
第二次世界大戦のとき、
ナチスに迫害された、
ユダヤ人科学者の多くを受け入れました。
結果、必然的にドイツより早くと、
原爆製造に関わることになりました。
原爆が完成したとき、
その悪魔的な破壊力に、
時の大統領トルーマンに、
使用しないよう進言しましたが
聞き入れられることなく、日本に原爆が落とされました。
その事に対し、深く考え永久平和のため。
共通の理想、共同体の建設
世界連邦の建設の前提として、
人類共通の教育、教養を考え
グレートブックスウエスタンワールドを編纂したのです。
その創刊の趣旨からして、
東洋のグレートブックスなしには、
世界平和は実現しません。
そして東洋のグレートブックスの編纂は、
東洋の東端、アラブ、インド、中国、朝鮮の文明が集まり、
精錬されている、日本人の使命、
権利というより義務と確信します。
インド発の仏教、中国発の老荘、儒教も
今やその本国では、過去の遺物となり、
現代に生きていません。
日本には未だ、細々としていても、
大乗仏教の教え、老荘四書五経の教えは
生き続けています。
以来およそ半世紀、
東洋のグレートブックス編纂は私の使命です。

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