佐藤一斎先生は、その著書『言志録』のなかで、
「初見のときに相すれば人多く違わじ」
と言われています。
つまり第一印象なのですが、
先入観がない分、意外と正確だといいます。
何度も会い、色々知るうちに
かえって雑音が入り、目が曇るというのです。
初対面のときほど、
その人にいろいろと質問できるというのは、
私の人間関係づくりのコツの一つです。
遠慮せず、疑問に思うことを
突っ込んでいっても、不自然ではありません。
私は営業の第一ポイントは、
いかに短い時間で、人間関係をつくるか
だと思っています。
営業の仕事で、多くの人は、
新人で未熟な時、知り合いに義理の契約を頼みに行きます。
たいてい2、3人は義理で応じてくれます。
ベテランはそれを見て、
『義理の契約なんて、続かない。』と冷ややかですが、
私は、何百人の新人がそれを続けるのを見ているうちに、
ふと思いました。
友人、知人は、はじめから友人知人のはずはありません。
なにかのきっかけで、友人知人になりました。
友人知人から義理の契約が取れるなら、
全ての人を友人知人にできれば、
全ての人から契約が取れることになります。
それから、人が友人知人になるプロセスを
短時間に再現する工夫を始めました。
人生、どのような仕事を選ぶかは大事ですが、
それ以上に大事なのは、
誰とやるかだと思います。
私も最初に出会ったのが、【大盛 実】という、
日本を代表するジャーナリストであったことが
人生に大きな影響を残しています。
つまり渋沢の言う通り、
人を見るということはとても大事なのです。
論語でも、孔子が、【視・観・察】という
3つの人の見方を説いています。
【視】も、【観】も、《ミル》と読みますが、
【視】はまず、その人の外見を見ます。
人間40才を過ぎたら
自分の顔に責任があるといいます。
【観】、その人の内面の動機を見ます。
つまり、画素の人を動かしているか、
正しいか間違っているか、損か、得か。
【察】、その人の満足をみます。
更にその人は、何を喜ぶかを見るというのです。
人を見るというのは、
同時に人に見られているということです。
人が人を批評しているのを聞くと、
その評価がその人の基準だということがわかります。

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