社会の変化はなぜ起こるのか

一昨日、旧友と麻雀で遊びました。
真剣勝負と言えないのは、一円もかけないからです。

その割には、皆真面目に戦います。
賞品は名誉だけなのですが、70を過ぎたおじさんが
結構真剣に雀卓を囲みます。

色々と雑談をしながら、のんびりやるのですが、
今回は先日強制的に読んでもらった
『DXの思考法』に対する感想が話題になりました。
私が色々な議論をふっかける好敵手はHくんですが、
彼は、京都大学大学院で数理工学を学んで、
製鉄所のコンピューターシステムを担当してきました。

彼にこそ、DX時代とはどういう時代なのか、

意見を聞いてみたかったのです。
彼の評価は意外に冷静で、あの本にあるような
社会の変化が本当に起こるのだろうか、
と冷ややかでした。

それは、最先端のエンジニアとして、技術の進化の値打ちを信じ、
技術の進化により、会社や社会が劇的に良くなることを期待し、
素晴らしいテクノロジーによる社会貢献を期待しながら
裏切られて来た結果なのでしょう。
彼が例に挙げたのは、メールでした。

インターネットが普及し、メールが使えるようになると、
社内のコミュニケーションの風通しが良くなり、
自由に意見が交換され、
より良い意思決定が素早く行われるようになる。

それは古いタイプのボスマネジメントを
駆逐することになるのではないのか・・
と期待しましたが、そうはなりませんでした。
社会の進化に必要なのは、技術なのではなく、
ニーズなのではないか?

そうだろうか、と私の反論。

私が言ったのは、蒸気機関は、ニーズがあって開発されたか?
例えば、舗装道路は、車が多くなれば必要ですが、
車がなければいりません。

つまりニーズはないのです。
車が少ないうちは、ガソリンスタンドも必要ありません。
技術が進化すれば、それに伴い、社会の一部が進化し、
その変化にともない、ニーズが発生するはずです。

君が会社に入った頃使っていたコンピューターは
IBM360ではないのか?

僕が18歳の時、最初にアメリカに行き、
カルフォルニアの工場で見たのもそうだった。
そのIBM360の記憶容量は、8キロバイト〜8メガバイトだった。

1977年、アップル2が出たけれど、
あの記憶容量は、最大で64キロバイト。
1バイトは、半角文字ひとつ。
キロバイトは1000バイト。
ExcelやWordで使うのが30〜50キロバイトくらい。
そうなると、あの部屋を占領していた360ではExcelを使えない?

メガバイトは1000の1000倍、100万バイト。
写真一枚が30メガ、50メガ。
ギガバイトはメガバイトの更に1000倍動画一本がだいたい4ギガバイトです。

USBメモリは2ギガから32ギガ。

そして今や誰でも持っているiPhoneのメモリーは
64〜512ギガだといいます。

つまり私が初めてアメリカに渡り、
IBMの工場で見た360の一番大きな容量で8メガ。
iPhoneの一番少ないメモリーで64ギガ。
つまり8000倍。
誰もが持っているといってもいいiPhoneは、
本当の意味のパーソナルコンピューターだと思います。
本当の情報革命はこれからだと思います。

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