河合隼雄とトランスパーソナル、その2

 

意識の深層ということに関するひとつの考え方に
トランスパーソナルがあります。

トランスパーソナルというのは、個を超えるということです。

「人と人の間に何があるのか」
これが私の興味を引くところです。

河合氏は日本に紹介した一人といえるでしょう。

トランスパーソナルの理論に、意識のスペクトルという考えがあります。

一番下の深いところが、MINDと言い、わざわざ大文字で書かれているのです。

意識と現実が渾然一体となっているところを意味し、仏教では悟りでしょう。

その上の第二層では意識が主体と客体に分かれますが、
主体は生命体系全体のようです。

さらに第三の層になると、
自分という有機体を環境から切り離し、
生と死ということを感じるようになります。

そして、第四の分裂は、自我と身体です。
ここで、自分の持っている自分の体と精神と肉体がわかれ
吾思う故に吾有り となるわけです。

さらに、最後が日常的な普通の人間の意識で、仮面と影の分離です。

仮面とは自分の自我の中で、社会に受け入れられやすい好ましい側面、
それを装って、人は生きるわけですが、

捨てられたそれ以外の部分が、影です。

河合氏は、ご自分の臨床心理学のカウンセリングの体験から

このような、心理の階層性を感じ取り、活かす工夫をしていたようです。

また、この五段階の心理的階層はイスラム教にもあるそうです。

そして、その深層に下りてゆくためには修行が必要で、禅宗の座禅
ヒンズー教のヨーガ、荘子の座忘とか共通の精神の集中を求めるようです。

このメルマガの最初に紹介した、釈迦の呼吸法は
数息・相隋・止・観・環・浄の6段階でした。

私は、現代の我々が、過去の神秘的な宗教の修行を
無批判に受け入れられるとは思えません。

しかし、どうも、世界というか、この宇宙は、
近代の西洋の科学では説明できないということが

その科学によって、明らかになってきたようです。

相対性理論・量子力学・分子生物学・大脳生理学・コンピューターシステム学
認知科学・・・・そして、超弦理論

宇宙は単純なものを組み合わせ、階層化することにより、
複雑なものを作り上げます。

物質もエネルギーの保存則にも階層があるならば、

情報もそうである方が自然です。
次回は誰でも納得できる、科学的階層についてシェアするとともに
私が最終的に目的とするところを、お話しましょう。

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