日本的経営の強み

1991年、バブルの崩壊まで
日本の経営は世界一だったと思います。
80年代には、アメリカは日本の経営を研究し、
リエンジニアリングやジャストインタイム、
TQC、等様々な経営手法を日本から学び
高度に応用しました。

それらは日本に逆輸入されましたが、
あまり効果を挙げず・・

今日まで、日本の経済は低迷しています。
今回は、2003年
経産省の情報経済課長、新原浩朗氏が書いた
「日本の優秀企業研究」の内容をかいつまんで紹介します。
彼が企業を追求したのは、
1984年から2002年の15年で、
91年のバブル崩壊をまたいだ時期です。
それぞれの業界を代表する大企業を選んだのではなく、
すべての上場会社の公開されているデーターを追い、

良い企業とは
たまたま、時流に乗っているのではなく、
業界が好調なときには更に良く、
悪いときにも、悪くならない・・

それを客観的に見るため

収益性(高付加価値の儲かるビジネスをしているか)→総資本経常利益率

安全性(ピンチの時を乗り越える力があるか)→自己資本比率

成長性(会社の実力が伸びているか)→経常利益額の推移
これらを分析したものです。

このようにして、浮かんできた企業は100社くらいあり、
それらの企業の共通項を探しました。

そして事例として紹介された企業は以下の通りです。

花王、キヤノン、シマノ、信越化学工業、
セブン・イレブン・ジャパン、トヨタ自動車、
任天堂、本田技研工業、マブチモーター、ヤマト運輸の11社
殆どは超有名企業で、誰もが知ってるとおもいますが、
その中では、シマノという会社は
あまり知られていないと思います。
この会社は大阪の堺にある自転車部品メーカーで、
完成品を上回るブランド力をもち、
国内10%欧州45%北米15%という
国際競争力を持っています。
資本金356億円、従業員数5399人、
経常利益187億円、自己資本比率90,9%
という超優良企業です。

これらの企業に共通するポイントは何か、
ていねいに、財務データ、社史、経済雑誌、
新聞など文献資料を遡って検索します。

そこで論点を絞ってその企業に予め送り
社長・会長にインタビューし、
その論点には必ず含めて答えてもらうという方法で、
情報を集めたという・・経済産業省だからできる研究です。
そして、経営学、経済学の理論は一切忘れ、
愚直に事実を追いかけ、見つけ出した
日本の優良企業の強みは6つ
1、わからないことは分けること

2、自分の頭で考えて考えて考え抜くこと

3、客観的に眺め不合理な点を見つけられること

4、危機を持って企業のチャンスに転化すること

5、身の丈にあった成長を図り、事業リスクを直視すること

6、世のため人のためという自発性の企業文化を埋め込んでいること
これらはどういうことか、次週は考えてみたいと思います。

そしてこれは、
アメリカ式の株主資本主義とは違う、
日本的経営であり、
その背景に、日本文化があることを見つけ出したいと思います。

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