第2のストレス反応

あなたは、頑張って難しい状況を克服し、
自信をつけ、成長した
という経験があるでしょう。

私も、人生を振り返ると、様々な出来事が有りました。

そして、その時、ストレスを感じなかったかと言われれば、
感じないはずがない、あるいは、ストレスとは思わなかったが、
緊張し、興奮したということは、間違いないと思います。

ストレス反応が、戦うか逃げるか だけであったら、
そんなことにはならないはずです。
2008年スタンフォード大学の心理学者ウオルトンが
マインドセットの介入実験をしました。

アメリカの一流大学では平均的にアフリカ系アメリカ人の成績は
白人に比べて低いことが知られています。

ウオルトンはそれが、人種による知能のせいであるはずはないので
マインドセット
つまり思い込みのせいではないかと考えたのです。

彼は、黒人の新入生に、
「新しい環境で、自分だけが浮いた存在のように感じているのは
 君だけではない」と教えたのです。

その後3年、彼らを追跡すると、彼らの成績は、
他の介入しなかった黒人生徒に比べて、かなり高く、
白人の平均と区別できませんでした。

しかも、彼らの殆どは、三年前の介入を忘れてしまっていたのです。
これが、マインドセットと、第二のストレス反応の力です。

みなさんも、プラセボ効果という言葉はご存知でしょう。

動物と比べ人間は、暗示に強く反応し
コレがよく効く薬だと信じさせられると、
そうでない時に比べ30%も効いてしまうという事柄です。

この効果は、白紙の状態の人が、外からの指示で信じこむ効果ですが

コレより強力なのが、マインドセット・・思い込みです。

無意識化している本人の思い込みは、
そのように信じていると
そのように行動し、
そのような結果になるので、

その繰り返しにより
最初の思い込みを強化するということです。
何しろ、無意識化しているので、自覚されないのです。
ストレスはからだに悪いと信じていると、その考えは強化されます。

緊張し浮いているように感じるのは、
自分が特別ではないと信じることが出来れば、
みんな同じ条件で、頑張ることが出来ると
考えることになります。

ストレスを感じると、脳から副腎に司令が行き、コルチゾールという
ステロイドホルモンが全身に放出され、それが長期に渡ると
様々な、悪影響を身体に与えるということが、長く信じられてきました。

しかし、ステロイドホルモンは150種類もあり、
ストレスを感じた時もたくさんのホルモンがでています。

その中で、注目されたのが、「DHEA」
(Dehydroepiandrosterone/デヒドロエピアンドロステロン)

若返りホルモンとも呼ばれます。

有名なテストステロンという男性ホルモンの親類ですが
テストステロンは筋肉を育て、
「DHEA]は、脳を育てます。

そして、驚いたことに、緊張した時に
コルチゾールと、「DHEA」の両方が副腎から血液の中に
放出されるのですが、

その比率が有り
「成長指数」と呼ばれ、

それがなんと、その人自身の
「勝算」
によって決まるのです。

いける!と思えば、「DHEA」が多くなるのです!
コレは無理に自己暗示しようとしても、
自分が知っていますから
本当に自分を信じていなければならないのですが、

すごいのは、コレが繰り返しによって強化されることです。
スタンフォード大学で良い成績をとることは
きっとその人の一生を左右することでしょう。

勝算ありと考えているときは、

緊張し,鼓動は早くなりますが
血管は細くならず(出血に備える必要が無いので)

血圧は上がりません。その結果筋肉は最大の力を発揮し、
いわゆるゾーンに入る準備ができるのです。
このような、脳に関する研究は我々の人生に大きな影響を与えます。

心理学は、主張の裏付けを取るのが困難で、
特に潜在意識は、
何しろ見えないので、なんとでも理論と仮説がたてられ、
仮説の根拠も見えないので、反論も難しいのです。

しかし、
脳科学は現在生きた人間の意識を外から客観的に
観察できるので、その知識を共有することができます。

人間とは何かと考える人には大変興味深いものです。

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