先週金曜日は9,11でした。
9,11の悲劇を思い起こし、再びあのようなテロの起きない社会のために
宗教とマインドフルネスというような特別会を、マインドフルライフ協会で
行いました。
コメンテータは、私以外に4名、皆さん素晴らしいお話しでした。
時間が足りなくて、重要なメッセージが解説できなかったので、
今回は、正思惟の話と結びつけて、
その内容のエッセンスをお伝えします。
最初は福田さんで、
彼女はあの時ニューヨークに居て、
アートの勉強をしていました。
同級生の24歳のマレーシアの青年が、
あのビルにいて犠牲に成りました。
彼女のメッセージは
その崩れたビルの後に、
翌日から
ニューヨークの普通の
人たちが
自然に集い始まった、
キャンドルによる追悼の集いから・・
キヤンドルの炎の明かりのもたらす
癒やしに比べ・・
電気とか機械とかの文明のために、
自分たちは、大切なモノを失っているのではないか・・
というお話しでした。
この話は、機械心というお話しです。
鈴木大拙が、「禅と精神分析」という本のなかで、
荘子、天地編から。
「撥ね釣瓶」という話を紹介しています。
ある百姓が、
井戸から畑に
瓶に水をくんで、
いちいち運んでいた。
通りがかった旅人が、
「なぜ、撥ね釣瓶という便利なのものを使わないのか?」
とたずねたところ
「私だって、撥ね釣瓶が便利なものだということは知っている
しかし、そのような便利なものを使うと、
やがて、自分の心のほうまで
機械のような、
機械心になってしまうだろうから」
と返事をしたという話です。
人間の心、あるいは知能というものは、
自分の欲望を満たすために
道具や機械を作り出します。
すべての人工物=機械は、
人間の仕事=欲望、目標を効率よく達成する
ため
邪魔な物事を排除するように
人間の手でつくられるのです。
人間はそのことが、
効果的で効率がよく、便利なので
そのことが良いことだと、
なんの疑いも持たないが、
正見で観たように、
宇宙自然というものは、すべてが、
互いに影響し合い、支えあい
相互依存の関係にあって、その複雑なネットワークは
一部を切り取ることができないのです。
だから、人間は、自分の知能・・
目標を設定すると障害物があってもそれを乗り越え達成する能力・・
を持つがゆえに
その能力を使うときに、慎重に考えなければならない。
正思惟とは
無害心・・他の生命自然を傷つけることはないか
無贐痣・・怒りの心をお抑えること、怒りというのは自分の邪魔をされた
ということから起こります。
無貪欲・・際限なく欲望をつのらせることをいましめる
自然の摂理に従い、宇宙と調和して生きる
ということと、機械心
効率よく自分の目標、欲望だけを満たし、他の環境全体のことを
考えない、浅はかで、強欲な思考・・
との違いがあるのです・・
次回は、八正道の三番目、正語と、二人目のレポート
イスラムのモスクを訪ねてというお話しです。

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