正見

究極の自己啓発が、マインドフルネスによる
自分の脳の改良ではないかという(そういうつもりで書きました)提言に、
先輩のお一人から

素晴らしいサジェッションを頂きました。
自己啓発には、知識と技能と、

価値観があるというものです。
自己の能力向上に知識(FACT)と技術(ACT)があるとは考えていましたが
価値観とは?
と、もう少し、教えていただきましたら・・

「価値観はその人が生まれ持った遺伝によるもの
幼少期の教育により構成には変わりにくいもののほかに
学習し本人が学んだもの、
失敗や成功により、育んだものによって構成される」というお話しでした。

なるほど‥・と思いました。
通常、資本主義の世の中では、成功とは「目標」を達成することと
教えられます。

目標は、営業の世界では数値目標で、月間500万の売上というように
決められます。

私は自分の、セールストレーニングの中で、よく引用したのが
アイゼンハワーの、
「決断とは、目標を見失わない、決心の持続である」
という言葉です。

つまり、日々の行動選択にあたり、迷うことがあれば
目標に、立ち戻り、それを基準として判断すれば、
目標実現に、近づいていくというものです。
ここでは一旦決めた目標はロックされ、それに向かって追いかけていく
ミサイルのような感じですから

目標=価値観は固定された、灯台のようなものでした。
しかし、価値観が成長するものと言うのは、柔軟です。
私はすぐに、コチラの考えが好きになりました。
そして此のことは、
本日のテーマ「正見」とも関係します。

仏教においてお釈迦様が、
悟りを得るための
自己トレーニングの方法として

具体的に述べたのが八正道であり

その七番目が「正念」

マインドフルネスだということは、
たびたび
お話しましたが、
その八正道の、第一番が「正見」です。

正しく見るということは、この世は無常であるということを
きちんと認めて、世の中を眺め渡すということです。

諸行無常、などというと、平家物語の冒頭を思い浮かべ
「世の中は虚しいものだ・・」などと思うかもしれませんが・・

私の考える、「無常」と言うのは、新陳代謝のことです。

お釈迦様がクエン酸回路のことや、新陳代謝のメカニズムを
知っていたとは思えませんが、

阿含経というお経の中で

弟子たちに目の前を流れるガンジス川に、渦が巻いているを指し示し
私達の身体は、あの渦のようなものだと

説いています。
少し前にベストセラーになった本に
「生物と無生物の間」福岡伸一
という本がありました

その中に1930年台の
ルドルフ・シエーンハイマーの実験が乗っています。

ネズミに餌を食べさせ、
どのくらいものが、栄養として体内に取り入れられ
どのくらいのものが、エネルギーとして燃やされて使われるのか
確認する実験として、タンパク質には必ず含まれる窒素の、同位体
(アイソトープ)を使い、
それがどこに行ったか追跡するというものです。

要約すると燃やされて、糞に出されたもの2,2%
           尿に出されたもの27,4%合計29,6%
           それでは残りは、空中に呼吸とともに出て行ったのか?

体内に残り、体の組織の一部となったもの56,5%!

しかも、ロイシンというアミノ酸の中の
窒素に標識をつけたのですが
そのロイシン自体も、分解され再構成されていた・・

生物の消化吸収と言うのは、分子レベルに及び
新陳代謝は
毎日、細胞でも、タンパク質でも、アミノ酸でもなく
分子レベルで
超高速で行われている、という実験結果です。

正に、我々、生物の肉体自体が、燃えている炎のような現象なのだ
ということです。

シェーンハイマーは1941年に自殺してしまいますが
彼が仏教を知っていれば
自殺しなかったのではないかというのは
私の勝手な想像です。

まさに、ガンジス川のようではありませんか。

というわけで、
コラーゲンを取ればお肌がツルツルになるとか
グルコサミンを取ると、膝の痛みが無くなるなどという話は
私は信じません。

あらゆる食物は、吸収されるときは
タンパク質のまま、吸収し、
利用されるのではなく、
蛋白を構成するアミノ酸レベルですらなく
アミノ酸を構成する分子レベルまで分解し、

改めて
構成し直されるのですから・・
そして、此のような、変わらないために変わる
変化生成を目まぐるしいほどの早さで、
原因結果の連鎖として
活動を続けているのが世界の現実で、

コレは、生命だけではなく、
無生物と言われる、鉱物でも
原子レベルで見れば、
ビックバンから今日此の瞬間まで
一つの流れとしてつながっている。

だから世界はひとつなのだ。

コレが、私の諸行無常「正見」です。

次回それに続く正思惟についてです。

コメント