武田 吉康

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論語と算盤:教育2題

その罪果たしていずれにあるや教師と生徒の情義が薄いかつての孔子の弟子、日本の漢学の子弟。みわたせばイギリス人の学問の子弟のごときは、きちんとしているようです。過渡期のため、にわか仕立ての先生が多いといえばやむを得ないかもしれませんが、いやし...
文化

論語と算盤:偉人とその母

優れた婦人の教育により、優秀な人材ができる。孟子の母、ワシントンの母のごときがすなわちそれであるがわが国でも、楠正行の母、中江藤樹の母が賢母として知られ、近くも伊籐公、桂公のご母堂は賢母であったと聞く。いまだ貝原益軒の「女大学」智については...
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論語と算盤 :現代教育の得失

昔の青年は、意気もあり、抱負もありて、今の青年よりはるかに偉かった…という人もいるがはたしてそうか。昔の少数の偉い青年と、今の一般の青年を比較するのは間違っている。昔の武士及び上級の百姓町人の青年は、漢学教育を受けたもので、初めは小学、孝経...
哲学

論語と算盤:孝行はしいるものにあらず

教育と情義『孝行はしうるものにあらず』渋沢の父は、栄一が23歳の時、栄一に宣言しました。「其許の18歳ごろからの様子を観ておると、どうも其許は私と違ったところがある。読書をさせてもよく読み、また何事にも利発である。私の思うところから言えば、...
論語

論語と算盤…かくのごとく誤解ありかくのごとき誤解あり

_金儲けのために競争し、道義の観念も打ち忘れて、いわゆる目的のため手段を択ばず、同僚を誤り、他人を毀ち、あるいは大いに自己を腐敗する。アリストテレスは「すべての商売は罪悪なり」といったそうだが、孟子もまた「富を成せば仁ならず、仁を成せば富ま...
哲学

功利学の弊をせん除すべし

武士道大和魂をもって誇りとする我が国の商工業者において、道義的観念の乏しいことは、実に悲しむべきことですが、そのよって来るところを訪ねれば、教育によるものだと思います。道徳仁義は治者のなすべきこと、百姓は、政府より預かる田畑を耕し、町人はそ...
論語

論語と算盤…果たして誰の責任ぞ

明治維新以来、文明は大いに進んだが、一方それに比べて商業道徳の方は進まない。このような話を聞くが、もとより、道徳の徹底を求めるのは当然といえる。しかしながら、道徳というものはその国の文化風土に根ざしたもののはずだ。例えば、「父召せば諾なし、...
営業

ここにも能率増進法あり

能率よく仕事をするというと、職工のような人の問題かと思っていましたが、アメリカを訪問し、ワナメーカーがしてくれた接待に接し、感心しました。既にテーラーという人がこういう手数を省くことに論をなしています。ピッツバーグの汽車が5時40分にフィラ...
世界観

論語と算盤…模倣時代に別れよ

なんでもかんでも、舶来品が優秀で、内地品を卑下する理由はない。維新から半世紀、東洋の盟主、世界の一等国を任ずる今日の日本国。いつまで欧米心酔の夢を見ているのか。有無相通ずとは、数千年前から道破された経済上の原則。我が国に適するものを作り、適...
論語

論語と算盤…天然の抵抗を征服せよ

1867年、ナポレオン3世の時代、パリで世界博覧会が開かれ、日本は、徳川将軍の弟、徳川民部大輔を特命使節とし、渋沢は、随員として渡欧しました。その時の旅は、横浜よりフランス船で、インド洋、紅海を経て、スエズに至り、まだ完成していない、スエズ...