中学時代からの友人からもメッセージが来ました。
要約しますと
1
組織には、機能体と共同体という
概念区分があることを
25年前の堺屋太一氏の『組織の盛衰』で読んだことを思い出した。
共同体の概念とティールは近いのではないか?
2
『自立した自営業者の協同の場としての共同体』
という考え方なら
ティール組織は成立するのではないか・・
ということでした。
私の返事は以下のようです。
まず第一の前段、
機能的な組織と共同体的組織については
堺屋さんの創作ではなく、
かなり古い、ドイツの古典社会学者のテン二エスの
ゲゼルシャフトとゲマインシャフトを
現代日本語で書いたものだと思います。
意味はほぼ同じです。
重要な観点だと思いますが、
ティールには、大きな発電所AESも、
トマト製品で全米一の営利企業
モーニングスターなどがありますから、
十分条件ではありません。
十分条件という意味がよくわかりません。
僕の理解では十分条件とは、
「それを満たしさえすれば、
成立するということ」
だと思います。
自立した自営業者の協同の場ではなくとも、
つまり、企業の従業員の集団でも
ティール組織機は成り立っているので、
どの様な、集合の関係になるのかよくわかりません。
600pある英治出版の
第3部 進化型組織を創造する
第一章 必要条件 (394p)には
「1 経営トップが進化型の世界観を養い、
精神的な発達を遂げていなければならない」
「2 組織のオーナーも進化型の世界観を養い、
精神的な発達を遂げていなければならない」
進化型の世界観・・精神的発達・・と書いています。
「業種は重要ではない、ヘルスケア、製造業、
小売、食品加工、サービス産業まで、
様々で、営利企業も、非営利企業もある。」
「組織の大小に関わらず可能、数百人、数千人、数万人まである」
問題はその組織のリーダーの考え方に尽きる、
ということです。
この著者のいう、精神的発達とは
リーダーが自分のエゴから脱出することです。
「ティール型組織の創業者やリーダーは
自分たちの権限が、助言プロセスを通じて
かなり厳しく制限されることを覚悟しなければならない。
その問題に関わるステークホルダーか、
それに関する専門知識を持つている人と
相談せずに意思決定できないのだ。
モーニングスターを創業し大成功を収めている、
クリス・ルーファーの立場で考えてみてほしい。
彼は20年以上前に会社を創業し、
トラックをつかつたトマトの運送業を始めた。
現在モーニングスターは、世界最大のトマト加工業者だ。
創業以来高い収益性を誇り、
成長のため外部資金を必要としなかった。
彼は、この会社の株を100%所有し、唯一の取締役だ。
それでも、自分が創業者、社長、オーナーでありながら、
他の社員に相談せずに、
彼等に大きな影響を及ぼす様な判断をすべきでない・・
そのことを十分に承知している。」
ティール組織について私が理解したところは
1. セルフマネジメント。
全員が何でも自分の判断責任で予算権、決定権を持つ。
当然責任も持つ。
ただし常に関係する人々の助言に真剣に、
耳を傾けてから決定する。
2. 階層はない。監視はない。
相互に信頼だけがある
(社内の出世競争は存在しない)
3. 一人ひとりが、仕事人の仮面を捨て
全体的な人間性を取り戻し
その全体的な人間として仕事をこなす。
4. 目的のために仕事をする
(各チームは、お客の方だけを見ている)
もちろん実際の運営に関して
色々とあるとは思います。
しかし、一番大事なのは、
創業者やリーダーが自分のエゴを抑えることで、
組織の全員を信頼し、
すべての権限を現場に任せることです。
そうすれば、創業者は
一社員としての仕事以外には
なにもすることがなくなるのです。
それで、各チームが活発に創造的に働き、
進化し、どんどん成長するのです。
かつて日本の経営者は、
自我・私利私欲=エゴを抑え、
リストラなど考えず、
雇用は企業の社会的責任と考え、
その責任と権限のわりには少ない報酬で働きました。
官僚は安月給で、国民のため日本のため
深夜まで仕事をしました。
そもそも日本の武士(今の官僚)は
金銭のことを口にするのも恥としてきたので、
リーダーが、エゴを捨てるというのは
日本人に向いているのではないでしょうか。
私は試してみたいと思っています。
その様な組織づくりに着手します。
来週は、またその経過を報告します。

コメント
「エゴをリーダーが抑えて精神的発達を遂げる」
ところでこの「エゴを抑えて精神的発達」を遂げるには
何が必要ですか?