営業の基礎…表現力part2

営業

「わかりやすい」ということは、共感を得るためには重要なことです。
「わかる」というのは、すでに、わかっていることと、同じことだと理解することです。

人は、なかなか、新しい考えを受け入れません。人に説得されても、それは人の意見であって、ほとんどの人は他人の意見は排除し、自分の意見に従います。

そのような人は、説得ではなく、納得させる必要があります。

私も営業初心者であったころは、ああ言えば、こう言うと、議論し言い負かそうとし、失敗していました。

宗教においては、たとえ話がよく使われます。

キリスト教には放蕩息子の話があります。

ある長者に二人の息子がいました。一人は生前贈与を要求し、財産の半分を得て、自由気ままに放蕩し、財産を使い果たし落ちぶれました。やがてどうしょうもなくなり、父親のところへ戻ってきました。
「私はあなたの息子の資格はありません、雇い人としてやとってください」

父親は大変喜び、息子として待遇しました。もうひとりの息子は不公平だと抗議しました。
父親は言いました。
「お前は私とともにあり、私のすべての財産はお前のものだ。あの子は死んだと思われたのに生き返ったのだ。喜ばないわけがない」

これとよく似た話が、仏教にもあります。

法華七喩と言われますが、法華経28章のうち第4信解品、長者窮子のたとえです。

幼い頃家出した子供が50年経って、偶然、家の門前にたどりつきます。長者はひと目で我が子と見抜きますが、いじけてしまった息子は、逆に、痛めつけられると逃げ出します。長者は、従業員に、みすぼらしい息子にふさわしい仕事があると、便所掃除から働かせ、時間をかけて重い仕事を任せます。20年かけて番頭に育て、臨終のとき、息子であると伝え財産を譲るのです。

よく似た話なので、不思議な気がします。

このふたつの話自体が、人はなかなか、素直になれないことを教えています。

次週は根本に立ち帰り、「営業とは何なんだろうか」と考えてみます。

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