朱子の序文に、いわく
「人を教えるに、さい掃・応対・進退の節、親を愛し長を敬し師を尊び、友に親しむの道をもってす。皆、修身・斉家・治国・平天下の本たる所以にして、これを幼稚の時に習わしめ、その習い、知とともに長じ、化、心にともなって而して、扞格勝得ざる患無からんことを欲するなり。今その全書を見るべからずといえども、伝記に出づる者また多し・・・」
朱子という人は1130年に生まれ1200年に亡くなっているので、日本の平安時代から鎌倉時代を生きています。
孔子は紀元前600年ごろの人だから、1700年もの、時の隔たりがあります。シカゴ大学のハッチンス博士は、西洋のグレートブックスを編纂するのにプラトンソクラテスから、フロイトユングまで、およそ3000年のヨーロッパ文明の偉大な著作を検討整理しました。しかし、彼もまた、人間が専門知識を学び実用だけのための学問をするのではなく、まず人間にならねばならないとして、教養の学を推奨しました。
東洋の学問はそもそも、人間の「外」ではなく「内」に真理があると信じ、自分を治めることから、家を治め、国を治め、天下を治めることができるとしました。
そして人間が人間を作るというのは、幼稚の時からというのが、その考えのもとにあります。
小学は、そのはじめであり、多くの儒学の紹介をしているという意味では、儒学のエッセンスでもあります。
昔の中国でもそれを読むのはエリートであったでしょう。
明治の日本人はこれを全国民が学んでいたといいます。
日本人の優秀さの基礎だと思います。
来週は孟子を少しふれるつもりです。


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