武田です。
まず、先、先回のメルマガで、傑作な間違いをしていることをお詫びし、訂正します。
Westen Worldが、westen wordになっていました。
面白いジョークと思って笑ってお許しください。
さて、続いて、別の友人から忠告を受けました。
武田の文章は、起承転結の、起の部分が飛ばされている。
まず、誰でも知っているという前提で話が始まるのでは、その後の文章が何を言っているかわからない。
例えば「偉大なる会話」とは何かということをきちんと説明してから始めるべきだ・・・というものです。
その友人の忠告にしたがい、概説します。(ありがたいことです)
「偉大なる会話」という、一冊の本が、岩波書店から出ています。
初版は1956年、当時の東京大学学長南原繁氏が序文を書き、著者はロバート・M・ハッチンスもとシカゴ大学総長です。
ブリタニカの3大出版物の一つ、グレートブックスオブウエスタンワールドの54巻の一巻目にあたり、グレートブックスの刊行の意義について書かれた。其の全体のガイドに当たるものです。
グレートブックスは、ソクラレスプラトンから始まり、19世紀末の、フロイト、マルクスに至る、西洋文明を築き上げた偉大な書物の重要な部分216編を集め、まとめ上げたアンソロジーです。
「偉大なる会話」というのは、西洋の文明は、ソクラテス・プラトン以来、
会話の文明であり、
たとえその意見には反対であっても、互いに傾聴し、認めるべきは認めて
少しずつ「真理」に近づく会話を重ねるというものです。
プラトンはソクラテスの弟子で、其のプラトンの弟子はアリストテレスでしたが、アリストテレスは必ずしもプラトンに賛成していません。
デカルトにスピノザは反対の立場をとっていました。
グレートブックスにはその双方の主著が選ばれています。
ハッチンス博士は、物質主義に反対でしたが、マルクスの資本論は、グレートブックスに選ばれていて、誰もが一度は読むべき本に加えられているのです。
人間の人間たる所以を理解するのに、西洋文明の歴史を知り、その先人たちの思考の跡をたどるのは、面白いことと思います。
大英博物館には、西洋近代の様々な絵画が歴史順に展示されています。
印象派、象徴派、表現主義、シュレアリスム、キュビズム、抽象表現派と流れを追っていくうちに、こうするしか無かったんだろうなとわかるはずです。
これが伝統を知り、その中に生きるということでしょう。
武田


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