論語

文化

論語と算盤 part23 口は禍福の門なり

渋沢はいいます。余は平素多弁な方で、よくいろいろの場合に口を出し、あるいは、演説なぞも所構わず頼まれればやるので、知らず知らず言い過ぎることなどあって、人から揚げ足を取られたり、笑われたりすることもある。一切口を閉じたら、その結果はどうであ...
哲学

論語と算盤 part22 常識と習慣

渋沢は言います。常識とは、言語挙動すべて中庸に適うもので、学理的に言えば「知情意」の三者がそれぞれバランスを保ち、非常に発達したものが完全なる常識といえる。智とは、モノを識別する能力で、これが不十分だと、善悪是非の区別がつかず利害得失の鑑定...
哲学

論語と算盤 part21 一生涯に歩むべき道

渋沢栄一は元は百姓でした。その頃から、藍の買い付けなど商才を発揮していました。その後、武士になろうと思い立ち、幕末の風雲に乗って、一橋家の家来になり慶喜が将軍になったので、遂に幕臣となり、幕臣として、パリの万博に向かいました。ところがその後...
政治

論語と算盤 part20 勇猛心

渋沢は言います。 活力旺盛、心身溌剌であれば、 自然と活動的になる。 活動を誤れば、著しい過失を生ずる人となる。 それ故、普段から、いかに猛進すべきか 考えておかねばならぬ。 1に【武道】 武道は、下腹部に力を込める訓練をする。 一般に人は...
哲学

論語と算盤 part19 社会と学問

渋沢は言います。 学問と社会の関係は、 あたかも地図を見る時と、 実地を歩行する時、ごときものである。 地図を開いて目を注げば、 世界もただ一目のもとにある。 一国一郷は、指顧の間にある如く見える。 いかによくできた地図でも、 実際と比較し...
哲学

論語と算盤 part18 君子の争いたれ

渋沢は言います。 あまりにも円満で、何事も決して争わないというのは 必ずしも良くない 70才を過ぎた今でも、 自分の信念を覆そうという人があらわれれば、 断固として戦う。 33才、大蔵省総務局長だった頃、 西洋式の簿記法を採用し 当時出納局...
経営

論語と算盤 part17 大立志と小立志との調和

渋沢は言います。大立志はいわば目的、存在意義。なんのために生きるのか冷静に自分の性格長所を見極め、それが最大限活かせる、一生を貫けるもの。小立志はそれに至る一里塚・修飾。渋沢は幕末維新の激動期に豪農の長男として生まれ、やがて武士の世界に反発...
営業

論語と算盤 part16 自ら箸を取れ

渋沢は言います。秀吉は信長に養ってもらっていたわけではない。自ら箸を取って食べたのだ。若い人で、大志はあるが、引きがない、上司が引き立ててくれない、などと言う人がいますが、人材は求められていて、上に立つものは見ています。小さなことをきちんと...
経済

論語と算盤 part12 現在に働け

明治維新以来この30から40年の間に   物質科学の教育は進んだが   武士道、仁義道徳の教育は、地を払った。   人格は維新前よりも退歩したと思う。   否、退歩したどころではない   消滅せぬかと心配している。   私は極楽も地獄も心に...
哲学

論語と算盤 part11 得意時代と失意時代

『得意淡然、失意平然』という言葉があります。人間誰しも、思いもかけずうまくことがが運べば得意になって調子に乗ります。そして調子に乗れば、小さなことは軽くみて、普通のことも軽くみて、やがて失敗します。逆に失意のときは、何事も難しく見えます。自...