論語

歴史

効力の有無はその人にあり

お金は大事に扱わねばならぬ。当たり前のことのようですが、本当にお金を大事にするか、あるいは汚れたもののように、ぞんざいに扱うか、人によって随分違います。渋沢は、また駅の例えを取ります。「東京停車場に行って、汽車の切符を買おうとするに、いかな...
論語

金持ちは天国に行けるのか

渋沢は金持ちでした。岩崎弥太郎ほどではなかったと思いますが、かなりの金持ちでした。彼は、いわゆる守銭奴ではありません。500以上の企業、600以上の団体のトップを努めましたが、まともに給与を取ったのは、最初に創った第一銀行だけといいます。彼...
哲学

正につき邪に遠ざかるの道

渋沢はいいます。言葉巧みに勧められ、普段の自分ならやらないような悪の誘惑に、のせられそうになることがあります。そのようなときでも、頭脳を冷静に、どこまでも自己を忘れぬようにするのが、意志の鍛錬の要務です。このような時、先方の言葉に対し、常識...
哲学

491 論語と算盤 part30 正邪の判別

判断を求められるとき、この判断は正しいのか、それとも間違っているのか、迷わされることは、誰にでもあります。渋沢は、その判断の根拠として、常識に照らせといいます。常識というと、いかにも平凡で、つまらないもののように思われるかもしれませんが、渋...
歴史

490 論語と算盤 part29 人生は努力にあり

予は本年(大正2年)もはや74歳の老人である。それ故、数年来雑務を避ける方針をとっているが、ただし全然閑散の身になることができず、まだ自分の立てた立てた銀行だけは依然その世話をしているという次第で、老いてもやっぱり活動しておるのである。すべ...
哲学

論語と算盤 part28 なにを真才真知というか

論語と算盤の解釈に戻ります。先週まで少し無心ということについて書きました。私はこの無心ということが、東洋と西洋を分かつものだという鈴木大拙の考えに賛成し、この要素が世界を救うと信じています。二宮尊徳は、経済のない道徳は戯言であり道徳のない経...
心理学

483 論語と算盤 part27 親切らしき不親切

世の中には、邪悪な人間が、世の中で成功し、真面目で一生懸命、人のために尽くそうとする善人が、かえって人生の落伍者となるという例がいくらもあります。この矛盾を研究するのは、なかなか興味のある問題だ・・と渋沢は言います。そしてその結論として、苗...
歴史

論語と算盤 part26 偉き人と完き(まったき)人

歴史上の人物には、偉い人がたくさんいます。偉い人とは、人並み外れた人で、だいたいバランスが取れていません。バランスというのは、知、情、意のバランスで、知に働けば、角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。・・という3つのことで渋沢...
営業

論語と算盤 part 25 習慣の感染力と伝播力

渋沢によれば、習慣は、平素の所作が重なりて固有性となるもので、些細なこととして軽んずるが、一生の間の影響は大きい。それだけでなく、例えば言葉遣いや、日常の行動などは、感染、伝播するとして、「ハイカラ」とか「成金」とかいう言葉を例にあげていま...
歴史

論語と算盤 part24 悪んでその美を知れ

渋沢は、500もの会社を作り、600の学校などの公共機関を作りました。当然、すごく多忙だっただろうに、訪ねてくる人には、どんな人にも必ず会い、来た手紙には必ず目を通しました。その上、道理が通ると思えば、自分のことと関係なくとも可能な限り手を...