論語と算盤 真正なる文明

歴史

渋沢はいいます。

文明国は、制度や、設備が整っていることも大事だが、これを処理する人の知識能力がそれに伴わなければ真正の文明国とは言われぬ。

更に財政だけでは不十分、文明の治具(内治にも、陸海軍を整える外交にも)に、国費を支出せねばならぬ。しかし、いくら形を整えても、文明貧弱になればやがて、野蛮国になる・・・

この文章は大正初め、およそ100年前の文章でしょう。

今日の世界を眺めると、プーチンが80%を超える得票を得て、5期目の大統領に選ばれる、ロシアは文明国か?

トランプが、共和党で圧勝し、大統領候補になるアメリカは文明国でしょうか?

文明とはなにかについて、バーナード・ショウという作家の書いた戯曲、『シーザーとクレオパトラ』に私の大変気に入った台詞があります。

「許してやれよ、セオードタス。彼は自分の島の風習が世界の法則だと思っている、野蛮人なのだから・・」

このセリフからすれば、文明人とは自分たちの文明を他の文明と比較できる、そのような人間であるはずです。

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