明治から大正となった頃、日本もよく欧米に肩を並べるほど文明開化したのだから、これ以上の拡大発展を考えるのではなく、安定充実を考えるべきという議論もあったようです。
しかし、渋沢は言います。
小成に甘んじることなく、海外に飛躍すべしと。
但し、気をつけねばならぬのは
1.アメリカとの関係
2.どこの地域に進出しても、その地に嫌われないように
という2点でした。
大正のはじめに指摘しているこのポイントが、それから30年もしないうちに、現実の日本の問題となっています。
我々は、アメリカが日本より遥かに早く文明石になったと思っていますが、少し調べると、日本とアメリカはほぼ同じ時期に、世界の文明国の仲間入りをしています。
いわば、新進気鋭の国でした。
その2つの新しい勢力が互いに仮想敵国としたのが、今思うと大いに残念なことでした。


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