論語と算盤 part39 かくの如き矛盾を根絶すべし

文明が進めば、自ずと戦争はなくなるはず・・

と渋沢は言います。

日露戦争の頃、ロシアのグルームという人が
「戦争と経済」という本を書いて
戦争は世の中が進むほど凄惨がひどくなる、
費用も多くなりやがてはなくなるだろう。
といっていましたが、
この度の欧州大戦などは、
起こるはずがないことが起きています。

これは、文明が国際間に及んでいないからで、
一方が引けば、も一方が遠慮なく進むということで、
互いに譲れなくなり、
やがて戦争するということになります。
要するに、今日の世界は、
まだ文明が足らないのだと思います。

我々はあくまでも、
己の欲せざる所は人にも施さざる。
という東洋流の道徳を進め、
自我のみ主張することをやめ、
単に国内の道徳のみならず、
国際間において真の王道を行うという事を思うならば、
今日の悲惨を避けれると思う・・。

渋沢がこの文章を書いたのは
第一次世界大戦のころだから、
1914年から18年の間、およそ百年前のことです。
我々は、その後の人類の戦争を知っています。

そう考えると、
文明とは技術の進歩のことではありません。

人の心のことなのですが、
どうすれば、その教育が行き届くのか・・。

それが、『論語と算盤』
つまり、道徳を基準とし経済を発展する、
ということのはずです。

渋沢の考えをもう少し追いたいと思います。

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