孔子の言葉に
「これを知るものはこれを好むものに如かず
これを好むものはこれを楽しむものに如かず」
とあり、渋沢は、これが趣味の極みだといいます。
彼の言う趣味とは、
「わが心から持ち出して、この仕事はかくしてみたい、
こうやって見たい、こうなったら、これをこうやったならば、
かくなるであろう、というように、
色々の理想欲望をそこに加えてやっていく・・」
ということで、もし言われたことを
そのまま実行するのは命が入っていないといいます。
また
「ある書物の養生書によれば、
もし老衰して生命が存在していても、
ただ、食って寝て、その日を送るだけの人であったら、
それは生命の存在ではなくて、肉塊の存在である。
故に、人は老衰して、身体は十分に利かぬでも、
心を持って世に立つものであったら、
すなわちそれは、生命の存在である。という言葉があった。」
つまり、彼のいいう趣味とは自発性のこと、
生命とは、自らの心から発する創意工夫で、
社会に参加することを言います。
一般に言う「趣味」というのとは、
いささかニュアンスが違うと思いますが、
さすが、500の企業と600の学校や団体を興した、渋沢らしいです。
彼の仕事はまさに趣味だったのだろうと思います。
老衰しなくても、ただ毎日、創意工夫もなく、
食って寝るだけの毎日を
送っている人もいるのではないでしょうか。
何でも良いから、自分から動いていきたいものだと思います。

コメント