論語と算盤 part36 道理ある理想をもて

論語と算盤を順次紹介してきましたが、全体は
処世と信条

立志と学問

常識と習慣

仁義と富貴

理想と迷信

人格と修養

算盤と権利

実業と士道

教育と情誼

成敗と運命 

という、10章からなり、それぞれのテーマは 
【論語と算盤】と同様の「対」になっています。

今日から、5番目の『理想と迷信』に入ります。

その第一節が、「道理ある希望をもて」なのです。

書かれている内容は、一見平凡で、
実業家は、信用を重んじ、理想を持ち、
道理から導いた希望(目標)を持つべしといいます。

一見当たり前過ぎて、
わざわざいうほどのこともないように思えるのですが、
この節には、「戦争」とか「大戦」という背景が出てきます。

しかも、日本は、直接戦いに参加しません。

これは大正時代の
第一次世界大戦のことだと思われます。
第一次世界大戦は、およそ4年間、
ヨーロッパ中心に行われました。

日本はいわば、漁夫の利を得て、
世界の五大大国の一つとなり、
国際連盟の常任理事国に選ばれました。

おそらく当時の日本は、
調子に乗っていたに違いなく、
その後、満州事変、太平洋戦争へと突入します。

そう思うと、渋沢の「道理ある希望をもて」の意味は重い気がします。
今我々は遠いウクライナでの戦争を傍観しています。

今の時代の「道理ある希望」とはなんでしょうか。

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