二宮金次郎 part2

二宮金次郎が、47才の時、
天保の大飢饉がやってきました。

東北から関東全域、凄まじい冷害で、米が実らず、
数十万といわれる餓死者がでました。

そのころ、金次郎は桜町領という、
小田原藩の縁戚の旗本の領地を復興させるという仕事をし、
村を巡回していました。

桜町領というのは、今の宇都宮の近くですが、
ある農家で、ナスの漬物が出され、それを食べると
初夏だというのに秋ナスの味がしました。

驚いた金次郎は、外に飛び出し、稲や草を調べると、
根は普通だが、葉の先が衰えている。

土の中はまだ夏だが、地上はすでに秋になっている。
今年は陽気が薄く、陰気が盛んに違いない。

金次郎はすぐ桜町領のすべての村に指令を出しました。

凶作の準備、直ちに地下にできるもの、
芋、大根、蕪、などの
飢饉に強い野菜の種を撒くように。
一町歩に2反歩ずつの割合で冷害に強い稗を撒くように。
そして稗が実ったら必ず蓄えて置くように。

そのようにすれば、どの家にも、
畑一反分の年貢を免除する・・

百姓たちは、いくら金次郎が知恵者だと言っても、
初夏の段階で、秋の収穫がわかるはずがない。
自分たちは稗など食べたこともないのに
そんなにたくさん稗を作れば、稗が山になってしまう・・

といっていましたが、言う通りにすれば、
年貢を免除すると言うなら、仕方がない。と
嫌々ながら従いました。
すると、実際にとんでもない冷害になるのですが、
金次郎の指導していた村では
一人の餓死者もでることもなく、
近隣の村を援助するほどだったといいます。
なぜこんな事ができたかというと

1、
金次郎は、100年前までさかのぼり、
毎年の作柄を調べていた。
およそ50年ごとに冷害のあることを知っていたので、
そろそろ危ないと警戒していた。

2、
村の復興を引き受けるときは、
その運営について、全権限を持つことを条件にしていたので、
年貢免除を実行できた。

3、
ナスを食べて、その味が
初夏のものか秋のものかわかる感覚を持っていた。
我々は金次郎に学ぶことが多いと思います。

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