490 論語と算盤 part29 人生は努力にあり

予は本年(大正2年)もはや74歳の老人である。
それ故、数年来雑務を避ける方針をとっているが、
ただし全然閑散の身になることができず、
まだ自分の立てた立てた銀行だけは
依然その世話をしているという次第で、
老いてもやっぱり活動しておるのである。

すべての人は老年となく青年となく勉強の心を失ってしまえば、
その人は到底進歩発達するものではない、
同時に、それらの不勉強なる国民によって営むる国家は到底、
繁栄発達するものではない。

現にわが隣国、中国などはいわゆる不勉強の好適例である。・・・
お気づきだと思いますが、
これは、渋沢栄一が大正2年に書いた文章です。

大正2年というと、1913年。今から110年前です。

日清日露の戦争の後、日本はこの頃韓国を併合し、
渋沢はこの年、宝塚歌劇団をつくっています。
ふりかえって今、我々は、勉強の心を失ってはいないでしょうか?
隣国中国の人々は、日本などは
不勉強の好適例だと、思っていないでしょうか・・?
私はこの夏には、このときの渋沢と同じ74歳になります。
渋沢の500の企業、600の団体には及びもつきませんが、
勉強心だけは負けないように、気合を入れて、
これから、ひと頑張りしようと、思っています。

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