明治維新以来この30から40年の間に
物質科学の教育は進んだが
武士道、仁義道徳の教育は、地を払った。
人格は維新前よりも退歩したと思う。
否、退歩したどころではない
消滅せぬかと心配している。
私は極楽も地獄も心にかけない。
ただ現在において正しいことを行ったなら
立派な人間になると信じている。
渋沢栄一の言葉です。
彼はクリスチャンでもなく、仏教徒でもなかったので、
あの世のことは気にかけず
ただ、現在一生懸命、
正しいと信じる仕事をしたのでした。
昨日、丸の内二重橋ビルの知人を訪ねました。
東京商工会議所のあるビルで1階に初代会頭、
渋沢栄一の銅像が立っていました。
日本とアメリカの資本主義はだいぶ違うものでした。
業界団体があり、多くの企業が協調しました。
経営者は、労働者に比べ、かけ離れた報酬を得ることはせず、
雇用を守ることは経営者の使命と心得ていました。
又多くの労働者は、会社のために働くことは、
国のために働くことだと信じ、
目先のことでなく、企業とともに、
自己実現を目指しました。
渋沢の業績は作った企業の数ではなく、
合本主義という企業のあり方だった思います。
渋沢は明治40年の頃、
横井小楠の言った「心学」が無くなったと嘆いています。
現在の日本はアメリカ型の株主資本主義になっています。
渋沢はこれを見てなんというか・・考えてしまいます。

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