DNAとポジティブシンキング

DNAが、原子サイズの化学物質のセットなのに、
30億もあるので、1.8メートルの長さになり、
それが巻かれ折りたたまれ、
1ミリの10分の1の細胞の
さらに十分の1くらいの核の中に収まっています。
30億の化学物質というのがどれほどの情報かというと、
1ページに1000字書いた本1000P。
(普通の厚いハードカバー本で500Pくらいだから)
3000冊分ということになるのです。

手元の本の厚みが3センチなので、
6センチ×100で、6メートル1000で、60メートル。
3000だから180メートルの厚みとなります。

東京タワーの半分くらいです。
何しろ、全身の細胞にほとんどすべて、
同じ遺伝子がはいっているので、
(赤血球にはなく、肝臓には2セットあるとか) 
全部の細胞が同じようにならず、
骨は骨、筋肉は筋肉、眼は眼、
歯は歯になるのはなぜでしょうか・・
これがうまく行かないと、それこそバイオハザードに出てくる
気味の悪い化け物のようになるでしょう。
DNAの30億のセットは同じですが、
ONになっているDNAのセットと
Offになっているセットがある、
という話は聞いたことがあるでしょう。
例えて言えばピアノの鍵盤は88鍵ですが、
そのすべてを同時に叩くなどということはなく
演奏者の弾いた鍵盤だけが音を出します。
その結果、無数の曲を弾きこなすことが出来るのです。
それと同様、どのDNAをおこし、
どのDNAは寝かせたままにするという、
いわば演奏作業を、その外からするものがあります。
すると、同じ細胞でも、爪になり、
皮膚になり、骨になり、血液になるのです。
例えば恐怖。
すごく恐ろしいめに遭うと、
一晩で髪の毛が真っ白になるといいます。
これは、毛髪を支えていた遺伝子がOFFになったか、
年をとってから働く白髪になる遺伝子がONになったかしか考えられません。
人間にストレスがかかると、短時間であれば、
戦うか、逃げるか、反応で怪我をしても出血が少ないように、
痛みを感じにくくし、筋肉にはエネルギーが送られ、
内臓からは血液が引き上げられ、
つまり消化吸収の能力は落ちるので、食欲はなくなります。
このある種の緊急事態の戦時の体制が解除されると、
人間はホッとして笑います。
ところが、この緊急時の状態が長く続くと、
自分のコントロールの及ばない、
努力しても脱出しようにもどうにもならない状態が長く続くと・・

ある段階で人は「どうにでもしてくれ」と開き直り、
やけになるか、無気力になり抵抗しようという気力をなくし、
無気力な【降伏】状態を選びます。
このように、精神状態は肉体に生理的影響を与えるのですが、
どうも、遺伝子のスイッチを入れる働きもするようです。
ひどい目にあったとき、交通事故で片足をなくすとか、
いきなり若いのに白血病になって、
抗がん剤治療をしなければならなくなるとか
そのような状況から見事に立ち上がってくる人達がいます。
ビクターフランクルは、ユダヤ人であるというだけで、
アウシュビッツに収容され、家族はガス室で殺され、
彼自身いつ何時、殺されても不思議のない状態に置かれました。

彼の肉体については、全て看守の思うままでした。
しかし、彼が唯一、看守から守れるもの、
どうしても看守には自由に出来ないもの、
それは、彼の心でした。

惨めな状態は自分で選ばない限り、訪れないのです。
どんなときにも、自分の精神状態を選ぶのは自分自身なのです。

筑波大学名誉教授の村上和雄博士は、
吉本興業の協力を得て糖尿病患者に笑ってもらい、
その後血糖値を図ると大幅に下がっていたそうです。

彼はまた子ねずみを喜ばすと50ヘルツの超音波を出すことを利用し、
子ねずみを笑わせ後、脳の状態を調べ、
視床下部で摂食や代謝などの食行動に関する遺伝子が
ONになっていることがわかりました。

ストレスが、過食や食欲低下などに影響を与えていることは
広く知られてきましたが、
快い刺激もまた、人間の生理活動に影響を与えます。
人間の遺伝子30億のうち、
常にスイッチが入っているのはわずかです。
自分の可能性を開くのは与えられた遺伝子によるだけではなく、
自分自身の考え方により、
自分の潜在能力を引き出す=遺伝子のスイッチを入れること
であるはずです。

コメント