古い友人から突然電話がありました。
コロナの影響で自宅で過ごすことが多くなり、
奥さん、お嬢さんとゲームをして過ごすことが多くなったとのこと。
最初は楽しくいやっていたのだが、
中学生になったばかりのお嬢さんが
負けると悔しがって不機嫌になるので・・
ふと考え、人間関系を良くする
ゲームを開発したといいます。
いろいろな人に意見を聞いているので、
是非自宅まで来て、
そのゲームをやってみて欲しいと言います。
時間を作って訪ねてみる気になりました。
彼は、学生時代からPHPの講師をして、
活躍していました。
アチーブメントの立ち上げ時代に知り合い、
アメリカからグラッサー博士をお呼びして
公演していただいたとき、
若いのに随分人が呼べる人だと
感心したのが付き合いの始まりです。
もう30年になります。
どんなゲームだったかは
来週報告しようと思いますが、
彼と話していて、PHPのことを思い出しました。
彼と出会う前、
まだブリタニカの現役時代に
松下政経塾が茅ヶ崎に誕生しました。
PHPは、それより早く1946年に
出版事業でスタートしました。
PHPというのは、
「Peace and Happiness through Prosperity)
の頭文字で
「繁栄によって平和と幸福を」の英訳であるといいます。
松下幸之助は戦前から活躍し、
大企業になっていきましたが、
戦争に破れ、焼け野原になりました。
町がなぜこんな事になってしまうのか・・
と考えていたとき、
復員してきた兵隊が、
街の一角の水道からうまそうに水を飲みました。
それを見て、
なぜ、水道の水を飲んでも誰も咎めないのか・・
と考えました。
「そうか、水道の水は、
無尽蔵に提供されるから争う必要がない。
もしあらゆる物資が水道の水のように
無尽蔵に提供されれば、
争う必要がない社会、
戦争のない世の中ができるに違いない・・」
そう考えて、PHPという出版社を作ったといいます。
同じ頃、ピータードラッカーは、
ファシズム、に対抗する手段として
マネジメントを考えていました。
シカゴ大学総長で、
原爆製造の最高責任者となった、ハッチンス博士は、
「地上の資源は有限で、
人間お物質的欲望は無限なので、
全ての人の物質的欲望を満たすことはできない」
と結論づけ、学問の共和国を目指しました。
PHPの理念は、完膚なきまでに粉砕され、
焼け野原から立ち上がる日本人の精神構造に、
また戦後の高度経済成長の風潮によくあい、
見事に日本の指導原理となりました。
松下の理想は、明治の渋沢栄一によく似ています。
渋沢が大将年に「論語と算盤」を表したのは
明治時代に、日本は確かに物質的には豊かになりましたが、
精神的には貧しくなった、という反省からでした。
松下幸之助が、松下政経塾を作ったのも、
物質的な繁栄だけでは不十分で、
やはり、優れたリーダーを育成しなければならない
と思ったのだと思います。
さて、人類社会の平和と繁栄のために、
無限に供給できる知的満足を
第二次大戦後、多くの賢人が考えたように、
コロナが世界を覆う今、我々も考えるべきだと思います。
人間関係を良くするゲーム・・
どんなものか、興味津々・・お楽しみに。

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