日本はPCR検査の数が少なく、
先進国の中で最悪だという声が聞こえます。
諸外国から、実際には発見された感染者の
10倍も20倍も保菌者がいて、
いつ感染爆発を起こしてもおかしくないとか・・
安倍首相が2万件目標と明言しているのに、
1万件も検査が行われないのは、
リーダーシップが疑われるとか、色々言われています。
果たして、実際はどうなんでしょうか?
少し計算してみました。
計算にはいくつかの根拠が必要です。
まず実際の感染者数の仮説です。
日本では厚労省の29日の発表で、16719人。
日本国民は1億3千万人くらいですから、
およそ1%の更に百分の一です。
世界一感染者数の多いのはアメリカで
172万人アメリカ国民はおよそ2億人。
2億人に200万人で1% 日本の百倍です。
日本が実際には測定された10倍の人がいて、
17万人。0,1%くらいと仮定します。
次に、コロナをPCR検査で判定する確率です。
PCR検査はご承知の通り、
人間が鼻の穴に長い綿棒のようなものを入れて粘膜をこすり
その中に潜むウイルスを見つけるものです。
感染者を正しく見つける率を感度といいますが、
70%くらいと言われています。
実際には感染していても見つけられない人が
30%いるということです。
逆に、感染していないのに感染していると
間違って検査結果が出るのを特異度といいますが、
当然これは少なく、99%は正しい結果が出るのです。
それでは、多くの諸外国のように、
どんどん、検査をしたらどういう結果になるでしょう。
例えば、人口10万人の街全員を検査します。
誰が感染し、誰が感染していないかわかれば、
安心だというわけです。
10万人にのうち、本当に感染している人が
0,1%だとすると100人になります。
100人が検査を受けて70人が陽性、
30人が陰性という結果になります。
実際は感染していない、
99900人のうち99%は陰性とでますが
1%はおよそ1000人ですが、陽性と出ることになります。
そうすると、陽性と検査結果のでる人は1070人ですが、
そのうち本当に感染している人は70人。
およそ、6,5%です。
日本では指定感染症は即入院隔離です。
特異度を99%からその十倍99、9%まで引き上げたとしても
100人は無実の陽性が出て、
70人の本当の感染者と隔離入院することになります。
PCR検査という方法にこの様な限界がある以上、
誰でもどんどん検査するというのは
得策ではないと思います。
検査の件数がどんどん伸びないのは、
この様な統計学的な検討から、
検査すべき人を絞り込んだからだけではありません。
実際には保健所に電話しても繋がるのに、
一時間もかかるというのはザラだったようです。
「検査受けたいのですが・・」『はいどうぞ』
なら、10秒もかかりませんが、
「検査受けたいのですが」という電話があってから
厚労省の決めた、検査対象条件
・熱が4日以上続いているとか・・
・感染しているかも知れない人を直ちに受けてれてもらえる病院はどこか
・救急車は使えないので、
保健所の車で、検査希望者を運ぶので、
その道筋に問題ないか・・
など、一人に感染可能性のある人の、検査の手続きが大変です。
今、保険所は全国に450箇所くらいですが、
今回感染者の多かった東京ですと
およそ40箇所の保健所の職員が、必死で働きました。
病院の方も頑張りました。
そのように考えると、
必ずしも検査数が少ないとは言い切れないのではないか
とも思います。
来週は治療薬のないはずの病から
75%の人が回復した事実を伝えます。

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