「日本の優秀企業に共通する要件として、
1. わからないことは分ける
2. 自分の頭で考え抜く
3. 不合理な点を見つけ出す
4. 危機を持って企業のチャンスにする
5. 事業リスクを直視し、身の丈にあった成長を図る
6. 世のため人のためという企業文化を埋め込む
という6項目があげられていました。
私が多くの人にすすめる本の一冊に、
「トヨタはなぜ強いのか」
自然生命システム経営の真髄という本があります。
2002年に日経新聞社が出版。
著者はアメリカ人で、トーマス・ジョンソン。
その趣旨は日本企業の中でも
特にトヨタの生産システムについて分析しています。
それは、機械的に中央から各セクションに司令を出す
管理的な手法ではなく、
従業員自身が現場で判断する方法で、
それを、人間原理に対し、
自然生命システムの経営といっています。
そして、その特徴として
1. 自己組織化
機械的な世界観では全ては外部から力を加えなければ動かない
(ニュートンの力学の慣性の法則)
自然界では、組織化は自らの内側から起こる。
2. 相互依存
機械的な世界観では観察者と観察されるものは分けられていても
原因、結果は一方向で判然としている
(実験と観察、客観性)
自然界では、宇宙の全ては関係性の網の目により、
互いに影響し合う
3. 多様性
機械的世界観では、規格品の大量生産が最も効率が良いとされる。
自然界では、唯一無二の個体同士が、相互に影響しあい、
結びつき響き合う。
この内容は、鈴木大拙の「禅と精神分析」の中にある、
「科学は生命を殺し、芸術は生命を創造する」
を、思い出させました。
それでは、「日本の優秀企業研究」に当てはめてみましょう。
1. わからないことは分ける
2. 自分お頭で考え抜く
3. 不合理な点を見つけ出す
企業を、自然界の生命のうち一つの種と考えると、
その種が生き延び繁栄するには、
その環境によく適応する必要があります。
企業における環境は、競合と顧客であろうと思います。
そうすると、「顧客に選ばれる」ためには
ユニークでなければならないはずです。
5.の身の丈にあった成長と言うのは、
まさに、最適化ということだと思います。
生命自然の系では、全てが相互依存しているので、
無限の成長はありえません。
相互依存は、最大化ではなく最適化を要求します。
6、の自発性の企業文化はまさに、
自己組織化のことだと思います。
分類できないのが「危機をチャンスに」ということですが、
環境の変化が進化を促すと考えれば、
非常に、生命的な考え方といえます。

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