トランスパーソナル

トランスパーソナルとは個人を超えて、というような意味です。


この言葉は、

ケン・ウイルバーという人の、「意識のスペクトル」という

1973年に出版された本で提唱された概念です。


1949年1月30日生まれ、私と同い年です。



デューク大学というアメリカでも一流の大学で

医学を学んでいたのですが


「老子」と出会い、

医学部をやめてしまいます。


そして別な大学で生物学などを学びながら、各種の心理学、精神分析

などカウンセリング技法、さらに、

東洋の各種の仏教の行法をすべて独学で習得し、

そのすべてが正しく、真理に様々な角度からアプローチしているので

違う結論に見えるという、ユニークな立場にたち、

その西洋と東洋を、統一的に、地図上に示すような

理論を発表したのです。


更に凄いのは、それぞれのレベルには

成長していくための課題があり、

その課題を解決するのにふさわしいカウンセリング技法があると

整理したことです。


大きく分けると4つの階層で、


第一段階が プリパーソナル(Pre-Personal)と呼ばれる階層で

食欲・性欲・睡眠欲という生理的欲求の従属が課題です。

自己の防衛と維持が目的で、人格の基礎構造を構築する時期です。

この段階で生じた問題を解決するのに有効なのが、認知行動療法といいます。


第二段階が、前期 パーソナル

共同体の一員となるため、共同体の言語や規範を学び内面化し

その規範によって、生理的欲求を抑制することを学ぶ段階

この時期に生じた問題を解決するのに有効なのが、

精神分析


第三段階が、後期パーソナル

共同体のルールに盲目的に従う段階から対象化、客観化して

自己の内面で再構成し、自己の責任で実行する段階

この段階で課題解決に役立つのが、実存主義療法。


そして最後がトランスパーソナル(TransPersonal)

時空間の中に存在する個人から

時空間を「観想」する目撃者への飛躍

東洋宗教により開発された瞑想法が有効



これだけの古今東西の心理療法と人間の成長段階を

整理し俯瞰するよな理論をわずか23歳で発表したのですから

大変な話題になりました。

アチラコチラの大学から、教受として招かれましたが、

彼は、これを断り、皿洗いのアルバイトを続け、研究と著作

を続けました。

人間の成長発達に大変、参考になります。

コメント