右の頬を打たれたトランプ大統領

トランプ大統領が就任し、1周間経ちました。


私は、彼の暴言の数々は、選挙で、大衆を扇動し、

支配層に対する「大衆の反乱」という

イメージ作りのための選挙選用の「過激な発言」か

と思っていました。


しかしこの一週間で、TPPを廃止、

オバマケアを廃止、

メキシコとの間に壁を作るなど、

14本の大統領令に署名しました。

大統領令とは、行政のトップである、大統領の命令書ですから

法律と同様の重みがあります。

議会や裁判所がブレーキをかけたとしても

大統領はそれと同様以上の、権限があると考えられます。


その彼の論理は、

「アメリカがうまく言っていないのは

他の国に甘くしているからだ、全て、「アメリカの利益」のため

厳しい条件で取引すれば、アメリカはまた、稼げるように成る・・


水の漏れるのを防ぎ

入る水を増やせば、やがて、バケツはいっぱいになるという

論理のようです。


アメリカは民族国家ではなく、アメリカ憲法という理想を掲げ

イギリスから独立した、自由と民主主義のリーダーでした。


理想を掲げ、それに共感する人々が集まり作り上げられた、

人工の国です。


先回のメルマガで、普通の人間は「基本反応的」だと書きました。


右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せという

キリストの教えを実行するには、人間修行が必要だと・・


トランプ大統領は、大統領就任式の人出が、オバマ大統領の時に比べ

少なかつたと、映像付きで報じたマスコミに、

「彼らは嘘つきだ」と「反応しました」



同じアメリカの庶民で、「反応を選んだ」人がいます。



NHKの教育テレビで、「スーパープレゼンテーション」

という番組があります。

先週放送された、アナンド・ギリダラダスという難しい名前の

ジャーナリスのプレゼンは、感動的でした。


2001年9月11日 アメリカを同時多発テロが襲いました

そして、その10日後

テキサス州ダラスで、白人マーク・ストローマンが、散弾銃で

イスラム系移民を銃撃し、二人を殺しひとりに重症を追わせました。

彼はイスラムの人にアメリカは攻撃されたと感じ

反撃したのです。


散弾を顔面に受けたレイス・ブイヤンは

顔面に銃弾が食い込み、右目を失い、仕事を失い

治療に長い時間と、6万ドルの費用がかかりました・・



しかし、彼は立ち直り、仕事を得て、

やがて、

死刑囚となったマーク・ストローマンの助命活動をするのです。


憎しみに憎しみを返すのではその連鎖は永遠に繰り返す。

だから私はあなたを許し、助命を嘆願する・・


しかし、州知事はその嘆願を受入ず、死刑は執行されたのですが、

マークは、レイスに感謝し、そして最後の言葉として

何があっても「マーク・ストローマンになってはいけない。」

という言葉を残すのです。


一国の大統領が反応的であれば、世界の危険はますでしょう。

エゴイストが嫌われるのは、全体の中の生かされている現実に

気づかないからです。

アメリカも、日本も、世界の中で、生かされています。


全ては相互に響きあい、支えあっているので

それだけで単独に存在するものなど、一つもないという事実に

実践を重ねあわせる時期が来ていると思います。

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