マインドフルネスはリラックスの一つではなく
マインドワンダリングの対局の「集中」を意味する
という、熊野先生の解説はユニークなものでした。
ストレスとは物理学用語を、心理学にも転用したもので、
もともとは
物体に力を加えるとたわんだり、歪んだりすることを言います。
その「加わる力」が「ストレッサー」であり、
その「たわみ」が「ストレス」です。
力を抜く、あるいは、外す事がリラックスですから。
ストレス対処法をリラックスに求めるのは当然です。
その様々なテクニックを、コーピングというわけです。
それに対し、
マインドフルネスはストレスを緩める方法ではなく、
マインドワンダリングに対する対処法ということです。
マインドワンダリングは「心ここにあらず」
という状態ということですが。
普通の人は50%近い時間を、今の目の前の事柄に集中せず、
目の前で、
今やっていること
以外のことに
気もそぞろに、昨日を悔い、明日を心配しているということです。
私の場合は多分、80%くらいではないかと思ってしまいます。
歩いているときはたいてい考えていますから、道を覚えません
本を読んでもすぐ次から次へと疑問がわき、連想が働きます。
人に会うときは、合う前に会話を想定し、
会えば、今話していることより、その次に話すべきことを考える・
という具合いです。
これは人間が、想像力を持ち、現実にないものを見る
ことができるという、
企画力や計画の力でもあるのですが・・・。
驚いたことに、この人間、独自の能力が、
人間を不幸にしているというのです!!
マインドフル・ワークと言う本に紹介されていますが
2010年『サイエンス』に投稿された論文のタイトルは
『さまよう心は不幸な心』
というタイトルでした。
ハーブァードの博士課程のキリングスワースと指導教官のギルバー
執筆者のこの論文は
アイフォンのアプリを使い世界中の83カ国
あらゆる職業の人5000人に幾つかの質問をし、
論文根拠になるデータは25万件になるといいます。
質問は『今どんな気分だい』その後『今何をしている』
更に『今やっていることと別なことを考えている?』という
質問が送られます。
25万のデータは3つの重要な結論を導きました。
1,何をしていようが、人の心は頻繁にさまよう
2,心がさまよっている時、人の幸福感は薄い
3,何をしているかより、何をおもっているかがその人の幸福感を
正確に反映する
二人の結論は
「起こっていないことを考える能力は認識力のなせる技だが、
そのために感情が犠牲になっている」
というものでした。
お釈迦さまは、2600年前に人生は苦であると明らかにし
苦には原因が有り
その原因から脱出すれば解消できるといい、
その具体的な方法として
八正道を説き、
その七番目が正念、マインドフルネスで
あったわけですが
人間の心が不幸の原因だということを
2010年、アイフォンのアプリが明らかにしたのです。
それはどういうことなのか、次回は人間の進化と
独自の脳というテーマで考えます。
マインドワンダリング
世界観
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