仏教を現代の科学の言葉で語る

ゴータマはある時、とうとう と豊かな流れを見せるガンジス川の
流れを前に佇み、弟子たちに語りかけました。

「みんな見なさい、ガンジス川が大きな渦巻きを生じて流れている。

 人間もまた丁度このようなものだ。」

弟子たちもまた、彼とともに、ガンジスの流れの岸に立って、
その渦巻きを見てます。

続けて彼はこういった。

眼ある人はこれを見てありのままに観察するが良い、
そこには、所有無く、実体無く、また堅固なものもない。

人間の肉体は、此の渦のようなものである
人間の感覚は、水泡のごとくである
人間の表象(心のなかの映像)は陽炎のごとくである
人間の情動は、芭蕉のごとくである
人間の自我も、幻のごとくである

ゴータマはこの事実から『空』と「無我」を説き
自己実現への道を解くのですが、
まったく、同じ現象を、生命において科学的に観察し、
世界観に消化できずに、自殺してしまった人もいるのです。
ルドルフ・シェーンハイマーというユダヤ人の生物学者が

1920年台にアメリカで、

当時最新の技術出会った、放射性同位元素を使い
生命の新陳代謝の仕組みを調べました。

同位元素というのは炭素や窒素などのありふれた元素が
時々中性子の数を置く含み
いくらか重くなることを言います
電気的な性格が変わらないので、
普通の元素と同じ働きをします。

ただ重さの違いで検出できるので

白砂の中の珊瑚のピンクの粒のように区別できるのです。

動物が食物を食べるということはどういうことか、

おとなになって成長が止まると、
必要な運動エネルギーを保つため
基礎代謝と呼ばれる量のエネルギーを燃焼させるはずです。

燃焼させる材料が脂肪であり、タンパクであり、炭水化物です。

取り込まれたタンパク質のうち、殆どの炭素と水素は
酸素と結びつき、水になって尿中に排泄されるか
二酸化炭素になって、肺から空中に排出されると考えられました。
タンパク質の窒素もまた、水に溶けて尿中に排泄されると考えられました。

つまり、食物は活動に必要なエネルギーのためで
体そのものは、成長は止まっているのだから、
吸収されるとしてもごくわずかと考えれたのです。

シェーンハイマーは大人のネズミに、
3日間、
重窒素で標識されたロイシンというアミノ酸を含む餌を与え、
排泄物を完全に回収し、
その血、ネズミは殺され、
重窒素の行方が追跡されたのです。

この、三日間尿中に排泄されたのは27,4%
      糞の中には      2,2%
合計              29,6%

そして、全身のタンパク質から  56,5%
が発見されました。

タンパク質はアミノ酸が鎖のようにつながっています。
だから、
その蛋白質に新しいアミノ酸が組み込まれるということは
めまぐるしい速さで、タンパク質の鎖が組み直されなければ
なりません。
つまり体重が変わらないということは、
全身の、同じ量のタンパク質が分解され、
捨てられているということです。

つまり、自動車がガソリンを燃やして走るなら
まさにエンジンの中のガソリンが燃えるだけですが

生命の場合は、全身を入れ替えながら、
エネルギーにもしている・・

つまり我々の体は、ガンジス川のような
流れそのものなのだ・・

この実体があるように感じられる肉体も
現象にすぎない・・・これが

色即是空ということです。

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