デフォルトという言葉は聞いたことがある人が多いと思います。
普通には金融用語で、債務不履行
元の意味は、なにもしないこと、するべきことを行わないこと
そこから金融では倒産などの理由で、支払われうべき支払いが
行われないことに、転じるのですが、
コンピューターの世界では、工場出荷状態、新しいセッテイングが
なされていない、標準状態を意味するようです。
デフォルトネットワークというのは、
コンピュータの用語に近い脳科学の用語です。
目が冷めているが、まだなにもしていない状態、
エンジンはかかつているが、走っていない車の
アイドリング状態のようなイメージです。
このネットワークは、大脳の前と後ろを結ぶ長距離を結ぶ
新幹線のような回路です。
脳のネットワークというのは、シナプスという脳細胞から生えている
枝のようなもので、作られています。
子供の脳は近所のネットワークが主なものです。
子供から思春期に無かつて成長する時、
親との関係より、友人間の評価に、重点が置かれる時期があり、
しかもその頃は、まだ、認知=理性と感情のネットワーク
が完成されて居ないので、
友人間の競争意識が、
歯止めなく暴走しやすいのです。
そのような完成した大人の脳で、幾つかの
ネットワークが働きとともに発見されています。
情動の源泉として、全身のいろいろな感覚と理性を結びつけている回路
注意の切り替えや速やかな、実行に関する回路
これは、車の運転で言えば、めまぐるしくギヤチェンジをしたり
ハンドル操作をしたり、アクセルとブレーキを
操作したり(そういえば今はクラッチは踏まないのですね)
という状態を想像させます。
デフォルトは、何もしない、アイドリング状態と言いましたが
直線をそのままの速度で進むとか
同じ角度のカーブを回る時、ハンドルをじっと維持する状態
でも、働いているようです。
つまり、現状維持ということです。
記憶したり、問題を解いたりたり、作戦を練ったり
泣いたり、笑ったり、怒ったり
という時はいかにも、頭をつかつているようですが
その時のエネルギー消費と、
デフォルト状態では、ほとんどエネルギー消費量が
変わらないそうです。
(めまぐるしく考えたり、判断したりというときは
デフォルトネットワークの働きは弱まるそうですから
正に現状維持ネットワークなんでしょう)
この話を聞いた時、人間の体全体の基礎代謝
の話を思い出しました。
歩いたり、働いたりしなくとも、
ただ生存するために必要なエネルギーは
一日活動した総エネルギーの70%に達するといいます。
脳も基本的に同じことだと思います。
脳の場合フル活動しているときと
デフォルト状態で5%しか消費量はかわらないのです。
このことは、大きな意味がある気がします。

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