心身一如・身心一如

前回、道元さんの、「山水経』を紹介しました。

「仏教」って、
けつこう、ダイナミックなんだなというのは伝わったと思うのですが、
結局何が言いたいのという人もいると思います。
道元さんが言っているのは、

全ては空だと学んだのに、

目前の山がどっしりと、動かないように見えるから

全ては空だということを、信じないということではいけない。

あらゆる存在が、

それだけを、よりどころとして、

不変なものは、何一つ無い

すべてのものは、相互の依存関係にあって、原因・結果の織りなす
織物のような関係にある・・

現実の宇宙は、結局素粒子からできていて、相互に支えあう
織物ののような存在だということは、現代物理学の結論ですが、

それを直観と推理で説いているわけです

それを、空即是色と呼ぶ・・
ここで、脳と意識の二元論、

脳が原因の一元論に話が戻ると

脳が原因で、意識が結果というと、

そこにすでに
脳は物質で確かなものという幻想がある。

脳も意識も互いに原因であり結果

「相即即入」の関係にあるということになります。

マインドフルライフ協会の定例会で

日本認知行動療法学会・理事長

早稲田大学教授の熊野先生の話を聞けました。
熊野先生は、わかりやすく、体験を交え、かなり高度な内容を
実質4時間にわたりわかりやすく説明してくださいました。

びっくりしたような発見も幾つもありますが、

今日は一つだけ報告します。
私はブリタニカで、認知学習理論によって開発された英語教材を
販売し、その優位さを営業マンにトレーニングして来ました。

その根本は、言語学における、チョムスキー革命に有ります。

詳しいことは煩雑になるので、興味のある方は
1955年にノーム・チョムスキーの書いた「文法と構造」という
本について調べていただくことにして、

此の、行動主義心理学と認知心理学、特に言語の習得については
60年前に決着が付いているものと思っていました。

超簡単に要約すると

みなさんが、この文章(そうでなくとも、今朝の新聞でも)
を読んで理解できるのは、過去記憶した文章だからではありません。

日本語の文法を理解しているので、夫々の単語の意味がわかる
だけでなく、その文章の構成がわかるのです。

「人が犬を噛んだ」というのと、

「犬が人を噛んだ」というのでは

使われている単語は全く同じですが、

表している意味は全く違います。
そして、世界中の人間の子供たちは、学校で文法を教わる前に
3歳前後に、夫々の母国語使えるようになります。

コレは、人間の頭脳には、普遍的な言語を扱う「文法」が遺伝的に
収めれていて(OSがインストールされていて)
環境により微調整され
英語や日本語が使えるようになる・・という理論です。

此のことが認められたので、
内在的な目に見えない、脳の中の仕組み
人間が、光を音を感じる仕組み、いかりや悲しみが起こる仕組み
ものを考える仕組みなどに対する学問体系・・

認知科学が生まれたと
理解してきました。

ところが、熊野先生によると

認知行動療法の世界では、チョムスキーの文法内在説は
認めれていないので、

行動療法と認知療法が共存できるというのです。

それはどういうことかというと、ゲームのルールを独立に学ばなくとも
現場でやっているうちに、自然とわかつてくるということです。

くりかえすうちに、自然とパターンが習得され・・

まさかと思ったら・・(多分そういう顔をしたのでしょう)

天才チンパンジーを使って、言葉が使えるようになるか
実験してみたり(失敗したそうですが)
オウムやインコを使って実験しようとか、
真剣に進めているそうです。

コレには、驚きました。

単に、私の個人的経験や職業上のこだわりではなく、

学習とか内的動機とか、

或いは、精神療法のあり方に、影響すると思いますし、

さらの本当に知りたいのは、マインドフルネスと言うのは

仏教の修行法であり、

それがどのような、理論的整合性をもつて、行動療法や認知療法と
結びつこのかなのですが・・

仏教の基本の一つは、言語というものは
人間と動物を分けるものだが

日常生活や人間の思考、或いは文化の蓄積には欠かすことの
できない、「言葉」というものが

世界の実体をありのままには、表していない

操作のために、切り分けられないものを、無理に勝手に
切り分けている・・

そのことに気づくには、一旦言語を離れなければならない
という話とも関係するのです・・
どうも現実は、「理論はどうでも」現実に効果がるので
取り入れようということのようです。

面倒かもしれませんが、
ここまで展開したので

次回私の行動療法、認知行動療法、マインドフルネスに関する
「推理」をご紹介します。(理論まで行きません)

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