東京農工大中村俊名誉教授の、お話を聞いてきました。
大変おもしろかったので、共有したいと思います。
中村先生は昭和22年生まれですから2つ先輩です。
現役の教授の頃は忙しく、本を書く暇がなかったのですが、
名誉教授になられて、少し時間ができたようで、30年以上に渡る
発達研究をまとめた本を出されました。
私は、近代の科学は、客観的であることをテーマにし
主観的・主体的なことはテーマにしない。
その様子は、まるで、世界の半分しか研究しないようだ・・
と考えていたのですが。
最新の科学は、生きた脳の活動状態を観察できるようになり
「感情」という「主観的」なこと
文学の対象にしかならないと思われてきたことが
どんどん解明されてきたのです。
脳には興味を持ち、たくさん本を読みましたが
新しい発見が、山ほどあり素晴らしい時間でした。
脳の中にネットワークが出来て、
ソレが「働き」を創りだすということは
学んできたのですが・・
そのネットワークの機能が
4歳・13歳・21歳と成長するに連れ
どんどん変わって行くなんてことは、初めて知りました。
さらに、TVゲームを、たった30分やるだけで
脳に影響を与えるなんてのは、びっくりです。
しかし、一番「うーん」
と考えたのは
デフォルトネットワークです。
デフォルトとは、簡単に直訳すると
何もしないことです。
目的を持って何かを実行するとき、脳の中のある部分をつなぐ
回路が活性化します。
あるいは、判断するときには別なネットワークを使います。
この辺は、実行とか計画、さらには自由と意思決定など
人間らしい主体的活動の中枢の働きといえるでしょう。
さもありなんと言う話です。
ところが、そのような主体的実行をしないとき
ある意味、半眼で、相手の出方を持っている時
働いているネットワークが、一番最後に形成されるのです。
私は、人間の、発生や成長は
生命の進化を、なぞっていると考えていますので
このある意味、一番最後に機能が完成する。
なにもしない時のネットワークが一番進化したもののように
思えるのです。
目標をもて
目標を実現することが成功だと
言われ続けたのですが
どうも、目標を持って、まい進するということは
視野狭窄に成るのではないか・・
倒れていく仲間が目に入らなくなるのではないか・・
本当の成功とはなんだろう
人の修行・成長とはなんだろうと
考えていたところですから、
素晴らしい、ヒントになりました。
来週はこの本を読んで感想を共有します。
お楽しみに!

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