なぜ簡単には変わらないのか

一年少し前、ケーリー・マクゴニガルさんの
自分を変える教室のことを取り上げたのを覚えていらっしやいますか?

スタンフォードの彼女の本は日本でも60万部も売れた
ベストセラーになりました。

その中で、大脳辺縁系と言う、いわば哺乳類の頃から持っている脳の働きと、
大脳新皮質と言う、人類になってから進化した脳の働きが
いわば拮抗していることが取り上げられていました。

また、意思力といっても

アクセルとブレーキとナビゲータのように
3つの力が別々に機能しているなどと、脳科学の最新の知見が
紹介されていました。

そのような最新科学を取り入れながら、
その自分を変えるということの一番の基礎に
流れているのは、
彼女自身が長年ん悩んでいた『頭痛』から
彼女を救ってくれた『マインドフルネス』で

コレは、先日ご紹介した、仏教の八正道の第七
『正念』にあたるものでした。
人は、欲望を持ちますが、その欲望を手にいれようと
知能を使います。(コレが新皮質の計画の力です)

その欲望に意識を集中すると視野が狭くなります。
(場合によっては目的が手段を正当化します)

そしてそれが、うまく手に入らないと悩みます。
(ソレが手に入ると途端につまらないものに思えてきます)

仏教では四苦八苦と言いますが
四苦は有名な生老病死
八苦は愛別離苦(あいべつりく)好きな人と別れる
   怨憎会苦(おんぞうえく)嫌なやつと会う
   求不得苦(ぐふえとく) 求めるものが得られない
   五蘊盛苦(ごうんじょうく)刺激は苦痛の元

仏教は成功を否定するのでしょうか
目標を持つことを否定するのでしょうか

実はそれが、私の長年の疑問でした。

『だったらなぜ、努力する必要があるのか
 修行する必要があるのか
 学ぶ必要があるのだろうか・・』
肥満はアメリカでも大きな問題です。

肥満は、食べ過ぎから生じます。

なぜ、からだに悪いと思っても、食べ続けてしまうのでしょうか。

生命とは新陳代謝を意味します。
空という概念は現象とよめば納得がいきます

全ては、モノではなくコトなのです。

生きているとは、エネルギーを取り入れ、入れ替える
「変わらないために変わる」という

流れのような現象です。

その流れを一定の状態に保とうとする働きを
ホメオスタシス(恒常性)というのですが

この働きが、人間を、そう簡単には
変われなくしているのではないでしょうか。

そしてこの働きは、肉体だけでなく
心にも、学習の能力にも言えるように思えます。

新しいことを学んでも、こなしきれない
使い切れないとなると、

知らなかつたことにします。

コントロール出来ないことは不安なのです。

肉体に恒常性があるように
精神にも、恒常性があるように思います。

来週はソレを突破する方法を考えます。

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