八正道の現代的な実践

みなさんは、八正道というのを、聞いたことがあるでしょうか。

悟りという境地を実現したゴータマ青年が
かつての学友に悟りの境地に至るための実践的方法として
説明したトレーニング方法です。

正見
    我々は、目の前に見えるものが、見える通りに存在している
    と思っています。
    しかし、時間が経てば、子供も大人になり、大人も老人になり
    生きるものはすべて死にます。
    我々が、今見ているのは、その一断面に過ぎないのだということ、
    必ず、原因があって目の前にある現実現象があり、その現実が
    また原因となって、未来に展開していく・・という見方です。

正思推
    我々は今日解決するべきこと、片付けなければならない
    課題を考えます。
    目的を達成しようとすると、そこには邪魔者がいて、生意気に
    自分の事情を主張するので、こちらの計画が思うとおりに進まないのです。
    そうすると、誰かの、あるいは何かのせいにしてしまいます。
    そして、何かを排除しても・・実は問題は解決しません。
    問題は現象です。現象には原因があります。
    深く原因をたどれば
    なぜかを何回か繰り返せば、
    すべてがつながっているのが見えてきます。

正語  
    言葉を正しく使うというのは、難しいということが、自覚できることが
    まず、第一歩です。
    人間は、生活に便利なように、あらゆる現象にレッテルを貼りました
    名詞というのは、その言葉による、空間的な区切りです。
    目?鼻・口といいますが・・目というのはどこからどこまででしょうか。
    鼻はどうでしょう、象の鼻とという言葉は同じものを指しません。
    口は・・・という具合です、咲いている桜の、幹、枝、花はどこで区切りますか。
    自然は、生命はつながっていませんか。
    まして、自然という言葉、言葉という言葉、生命という言葉は・・
    何を指しているのでしょうか・・
    言葉は便利ですが、真実そのものではありません。

正業  
    正しい行いとは、立ち居振る舞い 立ち方、座り方、歩き方・・
    生活全般の行動のあり方・・作法ということのようです。
    行動と先ほどの言葉が、我々が、周囲に影響をあたえることの全てです。
    考えているだけでは、我々は周囲に影響を与えることは
    できないのです。行動は世界に影響を与える原因です。

正命  
    仕事です。全ての人間の仕事が支えあって、現代の世の中を作っています。
    世の中に必要だから評価され、無用であれば、なくなります。
    時代に必要な仕事が常に生まれ、不要な仕事は消えてゆきます。

正精進 努力

正定  心を集中すること 禅定 心を静めるための方法として、呼吸法が教えられました。

正念  意識をどこに置くか、気づくこと。
私というとき
私の背の高さとか 体重とか、外見は、二の次だと思います。

私の意思、考え、目標、希望が、私です。

私が考えるのですから
私は、時間的にはいま
   空間的にはここ
世界の中心にあり、世界の原点です。

その私が、なくなるということは、
前提が消えてしまうようなことです。

われ おもう ゆえに われあり

私たちは、毎日親しい人、よく知っている人が亡くなり
寂しい思いをしますが不思議とは思いません。

逆に、200年も、300年も生きている人がいるといわれれば
そんな、ばかな・・というでしょう。

それでも、なお

自分が消滅するということは
受け入れにくいものです。

自分という存在もまた、原因と結果の流れの中の一つであり
例外ではありえない。

そのことを実感し
この現象はやがて消えるけれど

台風が消滅し、鳴門の渦潮がなくなるように
消えるのだが・・それは、もともと、大気の一部であり
海の一部であるのだから
渦の流れでありながら同時に、海であることを実感する。

このためには

目の前の現象に振り回されないように

原因に目を向ける

というのが、仏教の行のはずです。

次回は、自己催眠特に退行催眠と禅定について考えます。

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